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スーパー耐久:稀に見る大混戦のST-Xクラス。昨年王者の藤井誠暢「今年は最終戦まで分からない」

7/17(月) 20:17配信

motorsport.com 日本版

 今年も全6戦のスケジュールで開催中の2017スーパー耐久シリーズ。FIA-GT3車両で争われる最高峰のST-Xクラスは、第4戦のオートポリスを終えて、トップ5チームが16ポイントにひしめく前代未聞の混戦状態となっている。

 昨年から今年にかけて、日産GT-R勢が圧倒的な強さをみせ、ST-Xクラスでは2015年の第5戦から10戦連続で勝利していた。

 しかし、オートポリスでの第4戦では、今年から全クラスに導入されたウェイトハンデシステムの影響を大きく受けることもなり、今回はGT-R勢が揃って苦戦。さらに#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rは序盤に燃料系のトラブルに見舞われリタイア。#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rは開始1時間のところでパドルシフトのトラブルで緊急ピットインし、優勝争いから脱落してしまう。また#99 Y’s distraction GTNET GT-Rは終盤トップ争いを展開するも、左リアタイヤがバースト。タイヤを交換し戦列に復帰したが4位に後退した。

 ランキング上位を占めていたGT-R勢が揃って表彰台を逃す結果となり、チャンピオン争いはさらに混戦に。オートポリス戦で初勝利を飾った#8 ARN Ferrari 488 GT3が60.0ポイントでトップに浮上。#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが54.0ポイントで2位。#99 Y’s distraction GTNET GT-Rで3位につけた。

 今回リタイアした#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rも48.0ポイントで、まだまだ逆転のチャンスを残しており、今大会ではトラブルで思うように走りこめなかった#89 HubAuto Ferrari 488 GT3が3位表彰台で44.0ポイントまで伸ばした。

 これにより、富士の10時間耐久、岡山の3時間耐久の2レースを残してトップ5が16ポイント以内にひしめく、ここ数年では見られなかった大接戦となっている。

 昨年チャンピオンの藤井誠暢は、今回のレースを振り返りつつ、終盤戦のチャンピオン争いの展望についてコメント。今年は最終戦のファイナルラップまで誰がチャンピオンになるか分からないほどの、接戦になっていくと予想した。

「この2回は、いいレースができていないですけど、悪かったなりにシリーズランキング2位につけているのは良かったかなと思います。フェラーリはすごく速いですけど、相手だって同じような事(うまくいかないレース)があるかもしれないですから、まだまだ分かりません」

「今年は最終戦の最終ラップまで(チャンピオンが)分からない展開になると思います。今までにない僅差。ポイント差も詰まっているし、見る人にとっては面白いチャンピオンシップになっていると思います」

 前回の鈴鹿と今回のオートポリスでは、60kgというウェイトハンデに苦しみながらもできる限りの対応をしてトップ争いに食らいついてきた昨年のチャンピオンチーム。次回の富士ではウェイトハンデが半減されて30kgとなるため、チャンスは増えるだろうと前向きに捉えていた。

「60kgは正直苦しかったですね。うまくいかなかった2回とも60kgでしたし、3号車もトラブルは違いますが、やはりクルマが重くなると上手くいかなくなります。そういう意味で30kgはすでに経験しているので、次回以降は何とかなるかなと思っています」

「富士と岡山はいけると思います。富士は昨年も勝っているし、長い距離のレースは悪くないと思います。この2回で何とか取り返したいですね」

吉田知弘