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興南1年宮城大弥、我喜屋監督ホレ込む強心臓/沖縄

7/17(月) 7:59配信

日刊スポーツ

<高校野球沖縄大会:興南15-1美来工科>◇16日◇決勝◇沖縄セルラースタジアム

 全国のトップを切って沖縄大会決勝が行われ、興南が美来(みらい)工科を15-1で下して2年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。今夏初先発のスーパー1年生左腕、宮城大弥(ひろや)投手が13奪三振で1失点完投。10年に甲子園で春夏連覇したエース島袋洋奨投手(24=ソフトバンク)をほうふつさせる“プチトルネード投法”でニュースター誕生を予感させた。

【写真】優勝に歓喜する興南ナイン

 宮城は最後の打者をこん身の141キロで三振に打ち取った。3者三振締めでの優勝を「最高でした」と興奮気味に振り返った。だが入学してからまだ3カ月。派手なガッツポーズもなく、マウンドで立っている間に歓喜の波にのみ込まれた。

 「初めてなので優勝の実感がなく、戸惑いました」。実はこの日が高校初先発。それでも「まだ3カ月ですがたくさん練習してきたので自信はありました」と思い切って臨み、全国切符を手にした。甲子園での抱負を問われると「自分らしい強気の投球でねじ伏せたい」と力強く話した。

 10年に興南で甲子園春夏連覇を果たし、同じ嘉数中出身の左腕島袋に憧れて入学した。中学から「好きな投げ方で自然に身に付きました」と、島袋をほうふつさせる“プチトルネード投法”を武器にしてきた。同校教頭で野球部の安里利光副部長(51)から「島袋の1年の頃のよう。島袋に似てマウンド度胸もあるしコントロールがいい」と期待された通りの快投だった。

 我喜屋優監督(67)は決勝の先発を「ひと晩中悩みました」と明かした。だが、16日の朝、宮城の顔を見た瞬間ひらめいたという。宮城に「どうするか?」と聞くと、きょとんとした後「行きます」と力強く即答。指揮官が「1年だがマウンドではふてぶてしい。場慣れしている」とホレ込む強心臓に、大一番が託された。

 今夏は1回戦から中継ぎや抑えで登板してきた。サプライズ起用に映ったが「1回戦から試したのは、決勝を見据えて」の我喜屋マジックだった。相手は昨秋の県大会決勝、今春の県大会3位決定戦で連敗した美来工科。そして思惑通り、初対戦の新人左腕が相手打線を翻弄(ほんろう)した。

 1年生だが実力は十分だ。昨年、U15の日本代表として世界大会に出場。経験を積んだ。興南入学後も毎日ブルペン入りし、制球を安定させるため100~150球を投げた成果も出た。「もう少し緩急をつけたい」。成長に貪欲な、末恐ろしいスーパー1年生が甲子園に行く。【菊川光一】

 ◆興南 1962年(昭37)私立興南学園として創立。普通科のみで生徒数は928人(女子360人)。野球部創部は62年。部員数133人。甲子園は春4度、夏は15年以来11度目の出場。優勝は春夏ともに10年の1度ずつ。主なOBは高良一輝(日本ハム)島袋洋奨(ソフトバンク)具志堅用高(ボクシング元世界王者)ら。所在地は沖縄県那覇市古島1の7の1。我喜屋優校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦9-2向陽

2回戦6-0真和志

3回戦3-2読谷

準々決勝3-0宮古

準決勝2-0糸満

決勝15-1美来工科

最終更新:7/17(月) 9:24
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