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星槎国際湘南・本田仁海、楽天松井の縦スラ/神奈川

7/17(月) 7:59配信

日刊スポーツ

<高校野球神奈川大会:星槎国際湘南6-0上矢部>◇16日◇2回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

【トーナメント表】神奈川大会 組み合わせ

 シンデレラ・ボーイの最後の夏が始まった。星槎国際湘南(神奈川)のエース本田仁海投手(3年)が上矢部戦に先発。6者連続を含む13三振を奪い3安打完封した。10球団18人のスカウトが視察する中、持ち前の制球力を見せつけた。東海大市原望洋(千葉)の金久保優斗投手(3年)は、今大会初登板のマウンドで日本ハム大谷を参考にした新フォームを披露した。

 本田の目には、自信と力がみなぎっていた。最後の打者にカウント1-2から内角直球。三飛に打ち取るとポンとグラブをたたいた。「三振を狙いましたが打者の気持ちが強かった。そこまで完璧じゃなかったけど抑えられて良かったです」と頬を上気させた。

 10球団のスカウトの前で三振の山を築いた。「力が入ってしまった」と、初回2死から2四球を出したが、そこから3回2死まで6者連続三振。伸びのある直球に、楽天松井裕を手本にした縦のスライダーで翻弄(ほんろう)した。巨人高橋監督らを育てた土屋恵三郎監督(63)の指導のもと、スリークオーターからオーバースローに変え、直球は約20キロ速くなった。この日も自己最速タイの146キロを計測した。

 普段はおっとりで、愛称は「ヒトミン」。入学直後は無名の存在で自覚もなかった。名将のもと、キャッチボール、シャドーピッチングから始めた。食事にも気を配り体重は20キロ増の75キロになった。上達する喜びを知ると、私生活も変わった。ちらかっていた寮の部屋は整理整頓され、体を冷やさないようエアコンもつけなくなった。指揮官は「本田は本当に頑張った。どこが崩してくれるのか楽しみだよ」と自信を見せた。

 女手一つで育ててくれた、母もえみさんがスタンドで見つめる中、最高の投球で夏のスタートを切った。手を傷だらけにして、66個の「必笑」お守りを作ってくれた三浦康太マネジャー(3年)の思いも感じる。「恩返しがしたい。チームメートを助けるピッチングをして、優勝して甲子園に行きたい」。同校初の甲子園、そしてプロへ。この夏、最高のサクセスストーリーの予感だ。【和田美保】

 ◆本田仁海(ほんだ・ひとみ)1999年(平11)7月27日、横浜市生まれ。北大和小1年から野球を始め、捕手兼外野手。小5から投手。つきみ野中では軟式野球部に所属し、中学2年から2年連続で県大会出場。星槎国際湘南では1年春からベンチ入りし2年春から「背番号1」。好きな食べ物は、母が作るオムライス。遠投115メートル。181センチ、75キロ。右投げ左打ち。

最終更新:7/17(月) 9:19
日刊スポーツ

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