ここから本文です

日野原重明さん死去 「思い上がりを気付かせてくれた恩人」よど号メンバー・若林容疑者

7/18(火) 15:28配信

産経新聞

 日野原さんは昭和45年、過激派「赤軍派」にハイジャックされた日航機「よど号」に乗客として偶然、乗っていた。赤軍派メンバーの一人で北朝鮮に亡命した若林盛亮(もりあき)容疑者(70)は18日、産経新聞の取材に「われわれの思い上がりを気付かせてくれた恩人。できれば会って直接おわびしたかった」と述べた。

 日野原さんは出張で搭乗したよど号で事件に遭遇。乗客がハイジャックを理解せず、メンバーも説明に窮する中、声をあげて「人質を取る乗っ取り」と説明。「ハイジャックする人が説明できないのはおかしい」とマイクで語った。

 日野原さんは後年、産経新聞への寄稿で、メンバーが革命歌「インターナショナル」を歌うと、乗客が別れの歌「北帰行」を吟じたエピソードなどをつづった。

 若林容疑者は取材に対し、日野原さんが解放直後の記者会見で「彼らは学生だった」などと応じたとし、「当時は、われわれの『大義』の理解者だと感じていた」と語った。ただ、日野原さんは後年、「精神的、肉体的に大きなトラウマだった」とコメントしており、若林容疑者は「人を犠牲にする大義に大義はない。思い上がりに気付かされた」と話した。

 若林容疑者ら北朝鮮在住の元メンバーは平成23年、100歳の誕生日にあわせ日野原さんに手紙を送り、祝意とおわびを伝えた。

最終更新:7/18(火) 15:58
産経新聞