ここから本文です

BREAKERZ デビュー10周年記念公演を完遂 「もっともっと大きなBREAKERZに」

7/18(火) 19:30配信

エキサイトミュージック

7月25日にデビュー10周年を迎えるBREAKERZ。今年1月から4月には、10組のゲストアーティストを迎えバトルを繰り広げた『BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS-』を大成功に収め、ますます勢いに乗る彼らが、7月15日、16日の2日間にわたって10周年記念のワンマンライブを開催。彼らのライブは毎回新たな挑戦やエンターテイメント溢れる企画で楽しませてくれるが、今回はアニバーサリーにふさわしいファン思いのスペシャルな企画が用意されていた。

【この記事の関連画像をもっと見る】

1日目はBREAKERZ史上初!! 観客がライブ本番中もスマフォやフィーチャーフォンで写真撮影ができるというライブ。2日目は来場者のみ限定で10番勝負のスペシャルライブ映像と、舞台裏のオフショットを収録したDVDが全員にプレゼントされるという何とも太っ腹な内容で、発表当初から大きな話題となっていた。

そしてついにやってきたライブ本番。「MEMORY」「PROMISE」と、それぞれのタイトルが持つ意味が大いに体現された両日の模様をお届けする。

■7月15日(土)
全国から大勢のBREAKERZファンが集結した東京・豊洲PIT。連日激暑に見舞われた東京はこの日も30度を超える厳しい暑さとなったが、会場内はさらに熱気が立ちこめ今にも爆発しそうな様相を呈していた。ロビーにはこれまでの軌跡を辿るパネル展示や、親交の深いミュージシャンなどから届いた祝いのスタンド花が数多く飾られていてとても華やかだ。

ところでBREAKERZのライブといえば95%と言っても過言ではないほど毎回女子率が高いのだが、この日は男性も非常に多かったのが印象的だ。カップルもいれば、男性同士の姿も見受けられ、ファン層の広がりを感じられた。

そしていよいよ開演。ステージに登場したスクリーンには、2017年から2007年へと遡りながら想い出の映像が次々と映し出されていった。映像が終わり大きな歓声が轟く中始まったのは「THE TRAIN'S GONE…」。彼らがCDデビューする前の2007年6月に配信曲としてリリースされた、世の中に発表されたBREAKERZの記念すべき 1曲目にあたるナンバーだ。そう! この日はライブタイトルが示す通り、セットリストもBREAKERZにとってメモリアルな曲を配した内容になっていたのだ。

「豊洲PIT、MEMORY、思い切り楽しんでいこうぜ!」というDAIGOの雄叫びで始まった2曲目「WAKE UP MY SOUL」もまた配信曲としてCDデビュー前にリリースされた楽曲。3曲目の「Kamisori」と共にこの日の幕開けを飾った3曲は、デビューアルバムにも収録されたBREAKERZ初期のナンバー。DAIGOはいつにも増して迫力に満ちた歌声を放ち、初っぱなからボルテージ全開だ。

DAIGO「10周年ライブ『MEMORY』にようこそ。俺たちがBREAKERZです! 今日は10年経った俺たちの姿をみんなのスマフォにメモリーしてもらうというテーマでやっていきます。だけど異様な雰囲気だね(笑)。さっきカッコつけてステージの前方に行ったのに、写真に夢中で誰も手振ってくれないんだもん(笑)。とにかく今日は俺たちのベストショットをちゃんと撮ってくれよな! 楽しんでいこうぜ!」

MCの後は爽やかな青いライトに照らされて「ナンゼンカイ…ナンマンカイ…」。オーディエンスは写真も撮りたいし、演奏もちゃんと聴きたいしと、なんだか忙しない様子だ。続いてラウドなイントロに、ぶっといベースソロが響くと一気に客席が沸き立った「EMILY」、久々のライブ披露となった重厚感溢れるヘヴィーナンバー「LAST † PRAY」、そして「みんなも思い切り声出してくれ~」と煽って、自身が走った『24時間テレビ』チャリティーマラソンの際に作った曲「RUN AND RUN」へ。間奏ではAKIHIDEとSHINPEIがステージ花道に進み軽快なツインギターソロを披露。DAIGOも駆け寄りメンバー同士肩を組んだり、小走りの仕草を見せるとオーディエンスはシャッターチャンスとばかりにすかさず撮影! 曲終わりでDAIGOが、「2年前よく走ったよね~」と感慨深げにこぼすと、客席から温かい笑みがこぼれた。

ここでサポートのMatsu(Ba)とMAKOTO(Dr)を含め、メンバー紹介が行われた。

SHINPEI「気づけば10年です。僕の中ではDAIGOさん、AKIHIDEさんというメンバーに出会って、BREAKERZを作ったことだけでもミラクルだったんですけど、それからいろんなことを経験して、いろんな想い出を作りました。10年という長い時間を同じメンバーで歩いてきたっていう、これだけはどれだけお金積んでもできることじゃないし嬉しいです。胸がいっぱいなんですけれど、あとはギターに乗せて伝えたいと思います」

AKIHIDE「10年このメンバー、このチーム、そして皆さんとやってこれて嬉しいですし、単純計算すると10年×365日=3650日くらいだとして、自分自身、3650日 BREAKERZのことを忘れたことは一度もないんじゃないかなと思います。同じように3650日、もしくはここ最近、もしくは今日初めてという方もいるかもしれないですけど、何より大切なのは今日こうしてみんなと同じ時間、同じ場所、同じ日を共有できることだと思います。今日は最後まで楽しんでいってください」

DAIGO「AKI様のこと、この10年ずっと見てきましたけど、 AKI様はね、『ZK』」

AKIHIDE「なに? 『ZK』って?」

DAIGO「ずっと、カッコいい!」

AKIHIDE「(笑)。俺も DAIGO君とシンピーにZK。“ずっと、感謝!”」

2人のやりとりに会場全体が笑いに包まれたところで、DAIGOの「10年間いろんな曲を出してきて、どれも大切な曲なんですけど、次にやる歌は、俺達にとって大事な大事な曲です!」という紹介で、珠玉のナンバー「世界は踊る」が披露された。

さらに「LAST EMOTION」「アオノミライ」と彼ら王道のメロディアスなナンバーを成熟度を増したバンドサウンドで響かせていく。続く「BIG BANDG!」では楽器隊4人の個性溢れるソロをイントロに加えたこの日限りのライブアレンジで高揚感を煽り、ステージを所狭しと動き回りながら「跳べ!跳べ!」と叫ぶDAIGOの激しい揺さぶりに会場は大揺れ! 灼熱空間が作り上げられていった。

DAIGO「10年前は携帯ストラップさえも「君たちにはまだ早い」と作らせてもらえなかったのに、今では「10~す」(10周年にちなんだ果汁100%のグレープジュース)など、シャレを効かせたグッズまで作らせてもらえるようになって嬉しいです(笑)」と、グッズ紹介のコーナーでは過去の微笑ましいエピソードも紹介。

そして、「10年前と言えば…」ということで、7月12日にリリースしたばかりの新曲『夢物語』のカップリングに収録した「devil or angel?」をライブ初披露。今作は、10年前に完成していたものの当時はリリースせず、ずっと取り置きしていた作品で、CDにはレコーディングやミックスを一切やり直すことなく、10年前のままの音源で収録している注目の一作だ。

続いて5周年のメモリアルなアルバムのタイトル曲としてリリースされた、美しいピアノの叙情的なフレーズとギターリフが印象的な「GO」。カラフルな風船が天井から舞い降りてハッピーヴァイヴを起こした「初恋トランポリン」では、なんとメンバーが演奏しながら客席を歩いて最後方に設置された簡易ステージに移動。目の前や真横を通り過ぎる3人にファンは大興奮。DAIGOは差し向けられたスマフォのカメラに自ら顔を近づけるなど大サービス。その様子が正面のスクリーンに映し出され、会場全体がカオスと化していった。

拍車がかかった勢いはそのまま怒濤の後半戦へ。「激情」「NEXT LEVEL」「絶対! I LOVE YOU」と息つく暇を与えず定番曲を投下し、ライブバンドとして進化し続けてきた実力を見せつけていった。そして本編ラストは格段の破壊力を誇る「Destruction」。これまでのどのステージよりも荒々しくアクトするDAIGO。ラストのハイトーンで轟かせたフェイクは圧巻の一語に尽きた。

いつまでも鳴り止まないアンコールの声。オーディエンスの興奮が伝わってくる。ほどなくしてツアーTシャツに着替えたメンバー3人が後方の簡易ステージへと上がった。「せっかくなのでもう1曲こっちのステージでやろうと思います。結成当初俺とSHINPEIで曲作りを始めて、後からAKIHIDEさんを誘ったんですけど、一緒にやっていくことが決まって最初にBREAKERZの曲としてAKIHIDEさんが書いてきてくれたメモリアルな曲を、今日は3人でアコースティックバージョンでやりたいと思います」(DAIGO)と、そう言って届けられた「Birdman」は、当時デモを聴いた瞬間にDAIGOが気に入った曲で、DAIGOが歌詞を書いている。DAIGOとAKIHIDEは他の音楽活動を経た後にBREAKERZ結成に至っているわけだが、“最後のチャンスにもう一度翼を広げて飛び立とう!”という想いを込めて歌詞を綴ったそうだ。「10周年の記念に、応援してくれるファンの前で歌うことができてすごく嬉しかったし、意味のある瞬間だったと思う」と、しみじみ語るDAIGOの言葉に、客席から惜しみない拍手が送られた。

続いて、これまで支えてくれたファンに感謝の想いを込めて、「ありがとう ~ Beautiful day~」「WE ARE」が捧げられた。メンバーの想いに呼応するように、「WE ARE」では客席も声を重ねこの上ない風景が描き出されていった。さらに次の「Angelic Smile」ではみんなでシンガロング。豊潤な多幸感が会場全体を包み込んだ。

DAIGO「この10年間いろんななことがありました。だけど変わらずに今ここにきて応援してくれるみんなのおかげで10周年を飾ることができました。BREAKERZの音楽やライブでみんなの人生を照らすことができたらと10年間やってきました。でも照らされていたのは僕達の方だったんだなと心から感じています。これからもっともっと大きなBREAKERZになって、一人ひとりのことを照らしていきたいと思っています。今日来てくれた全員にありったけの想いを込めて届けます」

最後を飾ったのは、初の日本武道館公演を果たした時や、大切な節目に歌われてきた一曲「光」。美しく壮大なバラードが特別な一夜を締めくくり感動のフィナーレを迎えた。

DAIGOはこの10年、音楽活動と並行してタレント業でも毎日メディアで彼の姿を見ない日はないというほどの人気を博し、多忙をきわめてきた。しかしどんな状況化であっても常に音楽活動を主軸に置き、バンドの進化を図ってきた。それはきっとミュージシャンとして、BREAKERZとしての見果てぬ夢があるからだろう。AKIHIDEもSHINPEIも同様に、夢や目標があるからこそBREAKERZはこの10年を全力で駆け抜け、自らの努力で多くの夢を現実に変えてきた。そしてそれはファンの存在なしには成しえなかったことも、改めて感じさせてくれるステージだった。

“生きている限り、夢は終わらない”……ニューシングル「夢物語」に込めたメッセージを、歌と演奏で力強く届けてくれた10周年記念ライブ初日。その気迫と覚悟に次なる期待が高まる素晴らしいアクトだった。
(取材・文/松原由香里[music freak magazine編集部])

≪セットリスト≫
1. THE TRAIN’S GONE…
2. WAKE UP MY SOUL
3. Kamisori
4. ナンゼンカイ…ナンマンカイ…
5. EMILY
6. LAST † PRAY
7. RUN AND RUN
8. 世界は踊る
9. LAST EMOTION
10. アオノミライ
11. BIG BANG!
12. devil or angel ?
13. GO
14. 初恋トランポリン
15. 激情
16. NEXT LEVEL
17. 絶対! I LOVE YOU
18. Destruction
<Encore>
19. Birdman
20. ありがとう ~Beautiful day~
21. WE ARE
22. Angelic Smile
23. 光

■7月16日(日)
会場は前方から後方まで溢れんばかりの多くのファンが、待ちきれないといった様子で期待に胸が弾むのを隠せずに強い熱気を放っていた。紗幕に映し出されたOPENING映像は10周年を振り返るヒストリームービー。長くBREAKERZを支えて来たファンの中には、時折その映像に涙ぐみながらライブの開演を待ちわびた。

幕が上がり記念すべき本日のライブの1曲目はブレイクのきっかけと言っても過言ではない「SUMMER PARTY」。アッパーチューンの「WE GO」、ライブ定番のジャンプ曲「NO SEX NO LIFE」と続き、DAIGOが序盤からマイクスタンドを持ち上げて客席を煽りまくる。

ライブ始めのMCでのDAIGOの「10周年の感謝を曲にぶつけて」のセリフを具現化するかのように時折オーディエンスの手拍子や振りを求めつつ「脳内Survivor」「hEaVeN」と熱い歌唱、ギターを披露。「BUNNY LOVE」ではメンバー全員がラビットカチューシャを付けて演奏し艶っぽい歌唱に変化、続く「BAMBINO ~バンビーノ~」では深紅の衣装の女性ダンサー2人を交えて激しいながらも艶やかなパフォーマンスを演じた。

2回目のMCではサポートメンバーも交えメンバーそれぞれが10周年ライブを迎えての想いを語り、ファンの記憶にも残っているであろう懐かしい想い出話も飛び出していた。

次の4曲はBREAKERZとの繋がりも深いTVアニメ『名探偵コナン』のタイアップソングを連発。和風曲の「月夜の悪戯の魔法」からSHINPEIがアコースティックギターに持ち替えイントロを弾く「オーバーライト」としっとりとしたバラードが続いたが「Miss Mystery」では一転、紫や赤青の照明と相まってミステリアスなロックでオーディエンスを引きつけ「Everlasting Luv」で切なさと激しさの両面を表現した。

次なるMCでは今年行われた『BREAKERZ 10周年10番勝負 -VS-』公演を振り返り、そのために作られた新曲の数々について語られた後、その新曲の中から一曲「GREAT AMBITIOUS」をセレクトし熱く歌う。次曲の「CLIMBER×CLIMBER」ではSHINPEIからAKIHIDEへ数度続くギターバトルから10年の積み重ねを感じる息の合ったプレイを披露。ライブは終盤へと加速度を増して行き「スマイル100%」では4人のチアガールを加えてパフォーマンス、BREAKERZロゴ入り風船降らすなど多彩な演出でシリアスな雰囲気を一気にポップで色鮮やかな世界へと変えてみせた。

底抜けに明るい雰囲気をそのまま感じさせるメンバーの絡みを本編最後のMCで見せ、続いたのは「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」「YAIBA」と「灼熱」と新旧交えて攻め立てる攻撃的なチューン。本編ラスト曲「OUTRAGE」ではいわゆるファンの「折りたたみ」ノリも見られ、会場はすっかりひとつになっていた。

メンバーが演奏を終えステージを去った後もアンコールの声は止まなかったが、その中で突然ティザーのような映像がステージに流れ始める。「約束を果たす」のスローガンを元にメンバーがステージに舞い戻ったが、本日のライブ一番かと思われる程の響めきにも似た歓声が沸き起こった。なんとBREAKERZ活動史上初という「SHINPEIがサングラスを外して演奏」「DAIGO、AKIHIDEが上半身裸でパフォーマンス」というファン驚愕のサービスでアンコールに応えたのだ。

「2013年の各自メンバーのソロ活動を前にしたDAIGOの一言が発端」とのことだったが、10周年ライブ『PROMISE』で見事にその約束を果たし「REAL LOVE」「DESTROY CRASHER」を大盛況の中演じきった。

一度熱狂のステージを後にし、着替えを済ませステージに戻って来たメンバー達は照れながらもやりきった充実感を滲ませ、『BREAKERZ 10歳ハッピーバースデー』のケーキサプライズ演出も行われた。そしてメンバーそれぞれが感謝の想いをMCでファンに語りかけた。中でもAKIHIDEの「一人一人の声が、ノリが、バンドの血になっている」という言葉は10年というバンド活動の重みを感じさせた。

「B.R.Z ~明日への架橋~」ではファンの大合唱が行われバンドとファンの絆の深さを伺わせ、続く「GRAND FINALE」ではキャノン砲も飛び出しメンバー3人で同じマイクで歌うなど、BREAKERZらしい派手で豪華な締めくくりを今度はメンバーの絆と共に見せつけた。

そして最後にDAIGOの「10年続けるというのは、簡単ではなかった」という幾多の歴史を思わせる感動的なMCに続き本当のラスト曲、直近のシングル表題曲でもある「夢物語」を金銀の箔が舞い落ちるなかで披露。「十年」という単語が「十年前」という過去と「十年後」という未来にかけて二度使われている本楽曲は、10周年記念ライブを象徴するに相応しいフィナーレとなった。

<夢は終わらない ずっと続くよ>

この言葉通り、ファンセレクトベストアルバムなど、新作の発売、冬のライブツアーと盛り沢山の発表をお土産として幕は閉じたが、これからもBREAKERZとファンの夢は、これからもまだまだ続いて行く。

≪セットリスト≫
1. SUMMER PARTY
2. WE GO
3. NO SEX NO LIFE
4. 脳内Survivor
5. hEaVeN
6. BUNNY LOVE
7. BAMBINO ~バンビーノ~
8. 月夜の悪戯の魔法
9. オーバーライト
10. Miss Mystery
11. Everlasting Luv
12. GREAT AMBITIOUS
13. CLIMBER×CLIMBER
14. スマイル 100%
15. 幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて
16. YAIBA
17. 灼熱
18. OUTRAGE
<Encore>
19. REAL LOVE
20. DESTROY CRASHER
21. B.R.Z~明日への架橋~
22. GRAND FINALE
23. 夢物語