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米国トランプ大統領は「傲慢」「信頼できず」が7割超

7/18(火) 6:30配信

ZUU online

トランプ米大統領とその政策は世界中で不人気であることが分かった。米シンクタンクのピュー・リサーチ・センターが実施した世論調査で、その傾向が鮮明に浮かび上がった。50%以上がトランプ氏の外交手腕を信頼しておらず、米国のイメージは今年1月のトランプ政権誕生からわずか数カ月で急速に悪化した。トランプ氏が公約で掲げる「偉大な米国の復活」は程遠いようだ。

他国の指導者についても調べており、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領の信頼度は、トランプ氏の22%に対してそれぞれ28%、27%だった。対照的に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は42%(信頼できずは31%)が信頼できると応えた。

調査は今年2-5月に実施され、日本を含む37カ国の4万448人から回答を得た。米国に好意的で信頼できると答えた人は49%と過半数を割り、オバマ前政権末期(2016年)の64%(信頼できず39%)から大幅に下がった。ちなみに日本は、信頼できるが57%、信頼できないが39%と、かなり落ちている。

■トランプ氏個人の信頼度はわずか22%

トランプ氏の大統領としての信頼度は、22%(信頼できず74%)に過ぎず、オバマ氏の末期の64%とは全く対照的な結果となった。

信頼度が落ちたのは、隣国のカナダ、メキシコもそうだが、特に緊密な同盟国とされてきた欧州とアジア諸国の一部で目立つ。トランプ氏がオバマ氏より高得点を得た国はロシアとイスラエルの2カ国だけだった。

信頼の尺度は、政策と人格の双方についだ。政策については、メキシコとの国境の壁建設は76%から反対された(メキシコは94%が反対)。国際貿易協定(TPPなど)や気象変動の取り組みパリ協定からの撤退も同様に大きな反対に遭遇している。

人格についても、疑問や不安の念が表明された。圧倒的に多くの人が、トランプ氏は傲慢、偏狭、危険でさえあると回答した。にもかかわらず米国の全体的なイメージは、グッドウィルの国民性に支えられて、58%がなおアメリカ人に好意的である。

トランプ氏に対する評価は、オバマ氏の前のブッシュ大統領のそれと類似している。この傾向は特に、英国、フランス、ドイツ、スペインなど西欧諸国で顕著で、トランプ氏の不人気はブッシュ氏の晩年の2008年のそれと似ていると指摘された。


トランプ氏の性格について、世界の見方は次のような結論を出している(一連の性格のリストを見せて複数回答を選ぶ方式で)。
 マイナスのイメージ     プラスのイメージ
 ・傲慢(75%) ・強力な指導者(55%)
 ・偏狭(65%) ・カリスマ性(39%)
 ・危険(62%) ・大統領の資質(26%)

■欧州はじめ対米好感度悪化、例外はロシア

米ソ関係は、トランプ氏に対するロシアゲート疑惑もあって極めて注目される。今回の世論調査で、ロシアの対米好感度は上がっていることが裏付けられた。2014年のウクライナ危機の際に、米国とオバマ氏に対する信頼度は、それぞれ15%。11%にまで落ちた。今回の調査でロシアは、米国には41%、トランプ氏には53%が「信頼できる」と答えている。

米国のイメージダウンは極めて鮮明である。37カ国の半数以上の国で、米国に対する好感度は2ケタの下落となっている。当然だろうが、メキシコでは66%から30%へ大幅に下落した。好感度が落ちたトップ10カ国中にはスペイン(-28%)、オランダ(-26%)、ブラジル(-23%)、カナダ(-22%)、ドイツ(-22%)などが目立つ。日本は14位だった。(長瀬雄壱 フリージャーナリスト、元大手通信社記者)

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最終更新:7/18(火) 6:30
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