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豪中銀議事要旨、国内外経済について一段と明るい見方

7/18(火) 10:47配信

ロイター

[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は18日、7月の理事会の議事要旨を公表した。

議事要旨によると、中銀は国内労働市場の改善や堅調な公共投資、家計消費が上向いていることを背景に、より明るい経済見通しを示した。

5ページにわたる議事要旨には「明るい(positive)」という文言が繰り返し使われており、ムードの明らかな好転を印象付けた。豪ドル<AUD=D4>は一時0.7905米ドルと、2年超ぶり高値を記録した。

ただ、理事会メンバーは、雇用や住宅市場に関するリスクを引き続き警戒しており、利上げを急ぐ姿勢ではないことが示された。

コモンウェルス銀行のエコノミスト、クリスティーナ・クリフトン氏は「来年も政策据え置きが続くとのわれわれの見方を変えるには、インフレ率と賃金の見通しが上方修正される必要がある」と指摘した。

議事要旨によると、2017/18年度の財政支出は、インフラ整備が主として貢献し、従来予想を上回る見通し。理事会メンバーは、インフラ支出の拡大が経済に大きな好影響を及ぼすとの認識を示した。

さらに、最近の労働市場の指標は、賃金の伸びの下振れリスクを低下させたとしている。また、世界経済の改善は「歓迎すべき進展だ」と評価した。

一方で、国内経済の現状と成長およびインフレ見通しを踏まえると、労働・住宅市場の動向を引き続き慎重に監視する必要があるとの認識を示した。

また、豪ドル相場の上昇は、約10年続いた鉱山部門への投資ブームから経済が移行することを阻害するとの見方をあらためて示した。

<中立金利を議論>

議事要旨によると、理事会は中立金利についても議論、3.5%前後との推定値をはじき出した。これは2007年の5%を下回るが、現行の政策金利の1.5%が「緩和的」であることを示唆するものだ。

RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、マイケル・ターナー氏は「中立金利を巡る議論は予想外」とした上で、「利上げの地ならしとは限らないが、もし(利上げの)方向に動いているのだとすれば、(中立金利の議論は)最初のステップと言えるだろう」と述べた。

先物市場<0#YIB:>では、12月までの利上げ確率を24%織り込んでおり、従来の8%から利上げ確率が高まった。2018年半ばまでの25ベーシスポイント(bp)利上げは、完全に織り込んでいる。

最終更新:7/21(金) 12:57
ロイター