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巨人投手陣の立て直しに期待 斎藤雅樹の知られざる怖さと気迫

7/18(火) 16:46配信

東スポWeb

【赤坂英一 赤ペン!!】巨人が今から優勝争いに割って入るのは難しいかもしれない。が、二軍監督から一軍投手コーチとなった斎藤雅樹なら、広島や阪神の打線を封じ込む投手起用を見せるのではないか。さらに、将来に夢と希望を持てる若手をマウンドに上げてくれるだろうと期待している。

 手前みそではあるが、球団ワーストの13連敗の直後、私は緊急連載「検証・巨人軍」(6月24日付)で斎藤のような生え抜きの人材を生かすべきだ、と書いた。現役時代に「平成の大エース」と呼ばれた功労者であるのに加えて、コーチに転身して今年で14年、着実に指導者として成長しているように思うからだ。

 斎藤は指導者となってから10年以上、“2番手扱い”に甘んじてきた。原前監督時代にはヘッドの鹿取(現GM)、投手総合コーチの川口、尾花(後半戦からブルペン担当)の下で投手陣をサポートする役割を黙々と務めている。地味で寡黙と言われた斎藤らしいが、原監督の采配に納得できないと堂々と自分の意見をぶつけていたという。

 私がよく覚えているのは2003年、原監督が独断で河原を抑えから外すと決め、鹿取や斎藤に何の相談もせず、自分のブログで一方的に発表したときのことだ。翌日、斎藤は鹿取とともに河原を抑えで使うべきだと原監督に直談判、最終的に指揮官の決断を覆している。

「あのころの斎藤さんは優しそうに見えて、実は結構厳しい人でした」と振り返るのは、当時巨人の主力投手だった入来(現ソフトバンク三軍投手コーチ)だ。投手たちがダラッとしていると、突然「しっかりやれ!」とドスの利いた声を浴びせる。試合で好投すると「この調子でいくぞ!」と熱いゲキを飛ばす。

「そのたびに、ぼくたちは背筋が伸びたり、元気づけられたりした。そういうシンプルな言葉、熱と背中で選手を引っ張るんですよ。あの怖さとか気迫は、一緒にいる選手じゃないとわかりにくいかもしれませんけど」

 初めて一軍でメーンの投手コーチとなった15年は、リーグ1位のチーム防御率2・78を記録。二軍監督となった16年は巨人二軍を優勝に導き、チーム防御率2・85は12球団一で唯一の2点台だった。今年も2・92(17日現在)と、二軍では一番の安定感を誇っている。

 その手腕でどこまで一軍投手陣を立て直せるか、楽しみに見守りたい。

最終更新:7/18(火) 16:46
東スポWeb