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広尾のちゃんこ居酒屋「玉海力」本店、閉店へ 21年の歴史にいったん幕 /東京

7/18(火) 12:17配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 広尾駅近くのちゃんこ居酒屋「どすこい酒場 玉海力(たまかいりき) 広尾本店」(渋谷区広尾5)が9月末、閉店する。経営は玉海力(同)。(シブヤ経済新聞)

 玉海力剛の四股(しこ)名で活躍した元力士の社長・河邉幸夫さんが手掛ける同店。1995年の引退後、兄弟子が経営するちゃんこ料理店で修業後、1996年10月1日に同所でオープンした。店舗面積は60坪。席数は1階40席、2階60席の計100席を用意している。

 同店のちゃんこ鍋は、日高の昆布と小ぶりのドンコから取る一番ダシに牛すじ・豚足・鶏がらを加えたダシに、17種類(塩味は16種類)の食材を盛り込んでいる。オープン当初は、みそ・しょうゆ・キムチの3種類のちゃんこ鍋を提供していたが、1999年から、煮すぎると「塩辛くなってしまう」点を克服した塩味も提供。そのほか、店頭で焼く焼き鳥や刺し身などの一品料理もラインアップしてきた。

 今回の閉店は、築51年になる隣接するビルの老朽化・建て替えのため。同ビルは同社がオフィスを構えるビルでもあり、10年近く前から何度か立ち退きの話は出ていたが、その度に話は立ち消えていたという。同社に連絡が来たのは昨年1月で、創業の地で思い入れのある店舗であることから交渉を続け広尾で移転先も探していたが、広さや賃料の見合う物件が見つからず閉店を決めた。

 7月5日に河邊さんが自身のブログで閉店を発表すると、閲覧数は普段の「数十倍」になり、来店客からも「さみしい」という声が上がっているという。今後も広尾で物件を探すというが、来年8月~9月上旬にオープンできなければ再出店は「諦める」という。

 河邉さんは「残念ではあるが形あるものはいつか無くなる。満21年ということでキリは良かったのかなと思うしかない」と前を向く。オープン当初は、「ちゃんこ鍋=冬の食べ物」というイメージから4月~8月は赤字が続いた同店。「大変な思いもあったが忘れちゃうタイプ。楽しい思い出ばかり」と振り返る。「いい場所で創業できて良かった」と言い、「次の展開のことで頭がいっぱいで、今のところ特別何かするつもりはない」。閉店まで通常通り営業するという。

 営業時間は17時30分~23時15分(土曜・日曜・祝日は22時45分まで)。今後国内は、武蔵小山・銀座・赤坂の3店舗で営業を続け、オフィスは今月末で移転する予定。

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