ここから本文です

Tesla車の事故は「自動運転機能のせいではない」 運転者が当初説明を撤回

7/18(火) 11:47配信

ITmedia NEWS

[AP通信] 米Teslaの自動運転支援機能「Autopilot」を搭載する車がミネソタ州で起こした衝突事故の原因をめぐり、この車の運転者が当局への当初の説明を翻し、「Autopilotのせいではない」との見解を示している。

【その他の画像】

 AP通信が7月17日に入手した警察の調書によると、ミネソタ州ホーイックで15日夜に起きた衝突事故について、同州カンディヨーハイ郡保安官事務所は当初、運転者のデビッド・クラーク氏(58)はAutopilotのせいだと述べている、と説明していた。事故直後、クラーク氏は郡保安官代理らに対し、「Autopilot機能を作動中に車が突然加速し、車道を外れて湿地帯に横転した」と説明したという。この事故でクラーク氏と複数の同乗者が軽傷を負った。

 だが17日午後、クラーク氏は郡保安官事務所に宛てたメールで、「衝突直後は頭が混乱していた」として前言を撤回。衝突の原因を同乗者らとともに振り返った結果、衝突前に自身でアクセルを踏み込み、Autopilot機能を解除したことを思い出したという。

 「すると車は加速しながら左に急カーブした。向きを戻そうとしたが、もはや車を制御しきれず、ゆるい砂利の上で車がスリップしたようなかたちになった」とクラーク氏はメールで説明している。

 AP通信はクラーク氏に、このメールは本人が送信したものであることを確認した。

 Teslaは現在、地元当局と協力し、この事故について調査中だという。

 Autopilotは自動的に設定速度を維持できる他、周囲の車の流れに合わせて減速したり、車線内にとどまったりといったことが可能だ。Autopilotを起動すると、両手をハンドルに乗せ、いつでも運転できる状態にしておくよう運転者に促すメッセージが表示される。運転者はハンドルから両手を離すことはできるが、ごく短い時間だけだ。ハンドルに両手を置くよう促す警告を3回無視すると、Autopilotは解除される。

 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は2016年、Tesla車がフロリダ州で起こした死亡事故を受け、Autopilot機能の調査に着手した。この死亡事故では、Teslaの「Model S」が大型トレーラーと衝突している。

 NHTSAは今年1月、「Autopilotに安全面の欠陥は見つからず、リコールは不要」との判断を示した。フロリダ州での事故の他、Autopilotが作動中に起きたその他複数の事故を調査した結果、NHTSAは多くの事故は運転者のエラーによるものであるとの結論に達したという。さらにNHTSAは、Teslaが取扱説明書において「運転の責任は人間の運転者にある」と明記している点にも言及した。

 今回のミネソタ州での事故についてNHTSAが調査するかどうかは定かではない。NHTSAの広報担当者にコメントを求める伝言を残した。

 17日、Tesla株は午後の取引で2.5%値を下げ、319ドル60セントで取引された。
(日本語翻訳 ITmedia NEWS)
(C) AP通信

最終更新:7/18(火) 14:12
ITmedia NEWS