ここから本文です

『ラグナロクオンライン』3億もの経験値を稼げるダンジョンが登場! 大型アップデート“EPISODE:TERRA GLORIA”の全貌に迫る

7/18(火) 21:07配信

ファミ通.com

文・取材:編集部 ミス・ユースケ

●経験値テーブルが公開。9が多すぎないか?
 2017年7月25日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、PC用MMORPG『ラグナロクオンライン』において、大型アップデート“EPISODE:TERRA GLORIA ~ルーンミッドガッツ王国の胎動~”を実施する。

 本アップデートではBaseLvのキャップが165から175に開放。ストーリーの進行に合わせてメモリアルダンジョン(いわゆるインスタンスダンジョン)2個と通常のダンジョン1個が追加され、ほかにも難易度の微調整や新システムの導入が行われる。実装に先駆けて運営チームに概要を説明していただいた。

 資料によると、BaseLv174から175に上げるのに必要な経験値はおよそ1000億。生きていくうえであまり聞かない数字だ。「その辺は後で説明します」ということなので、まずはストーリーから紹介していく。

●生体工学研究所の真実が描かれるストーリー
 本アップデートで描かれるのは、2016年11月に実施された“Episode:Banquet For Heroes~七王家とユミルの心臓~”の続きだ。前回のメインクエストを一通りクリアしていると、ストーリーが進行する。

 ルーンミッドガッツ王国の王位継承の儀式に出席した冒険者(プレイヤー)。儀式が行われようとした矢先、乱入者に王冠“テラグローリア”が奪われてしまう。王家の人間が調査を進めるうちに、犯人は北に位置するシュバルツバルド共和国に逃げ込んだと情報をつかむ。どうやら巨大企業レッケンベル社が裏で糸を引いているらしい。

 追跡を続けるため、ルーンミッドガッツ王国側は、レッケンベル社と対立関係にあるシュバルツバルド共和国・大統領派に協力を要請することにした。だが、それでも戦力は不十分。そこで、もうひとつの勢力であるリベリオンに協力を仰ぐことになる。

 とはいえ、リベリオンはシュバルツバルド共和国に対して反乱を起こした人々の末裔。昔といまは違うとはいえ、当然わだかまりはある。ぎくしゃくする気持ちもあるのは承知のうえで彼らの仲を取り持ち、力を合わせてレッケンベル社に立ち向かうというのが、シナリオの大筋だ。

 8年ほど前に実装されたシナリオでは大統領派がレッケンベル社に負けた状態で終わっていた。その続きがついに紡がれるわけだ。加えて、“生体工学研究所”の真実が語られる点も見どころのひとつ。

 メインビジュアルをよく見ると、右上にはセイレン(生体工学研究所に登場するルーンナイト型のモンスター)が描かれている。非道な人体実験によって誕生した存在だ。悲しい運命を背負った彼は、最後にどういう判断を下すのか。必見である。

 ここからはスクリーンショットとともにストーリーを追っていく。重要なキャラとの会話が終わるとつぎの目的地に転送してもらえるばかりか、高難度な戦闘は発生しない。小説やマンガを読むようにお話に集中できるのだ。

 『ラグナロクオンライン』では、少し前から“ストーリーを楽しむ部分”と“ダンジョンで戦闘やアイテム収集を楽しむ部分”を分けている。まずはお話を読んで、2周目からアイテム集めをするイメージだ。

 クエストの途中で難しいメモリアルダンジョンが出てきたりすると、クリアする前に話を忘れて冷めてしまうかもしれない。どちらも楽しんでもらうためには、いい判断なのだと思う。

 リベリオンの大幹部4人を説得し、テラグローリアを奪った傭兵軍団・ハートハンターの施設に攻め込む冒険者たち。施設の制圧には成功し、続いて中枢の研究所ブロックへ進攻を開始することに。

 このアイゼン・ヴェルナーの悪役感がすごいのだ。やけに余裕たっぷりだし、発言内容が妙に芝居がかっている。黒髪ロングのメガネキャラで目元が涼しげなのもいい。いちばんすばらしいのが、「悪趣味な実験動物を“作品”と称する」。100点満点!

 このキャラ造形は“ベタ”でも“ありきたり”でもない。これこそが“王道”だ! うおー!

 通路の端にはさらに奥に進むためのゲートがあった。ゲートを起動させるカギはアイゼン・ヴェルナーのセリフに隠されている。「青は赤」に、「赤は青」にすればいいらしい。

 左右の操作パネルを調べると、作品名がランダムで表示された。作品名にはすべて色がついている。つまり、逆の色を入力すればいいのだ。同様のギミックをふたつ越えて、ついに最深部にたどり着く。

 メインのストーリーはだいたいこんな感じだ。テンションの上がった知的な黒幕はよく喋る。この法則はアイゼン・ヴェルナーにも当てはまり、深い部分まで説明してくれる。ユーザーから人気の高い生体工学研究所周りの話がうまくまとめられているので、しっかり目を通してほしい。

●メモリアルダンジョンには最強クラスのボスが登場
 メインビジュアルを目にしたとき、いちばん気になったのは右下の女子だ。黒髪ロング・野暮ったいメガネ・制服風の衣装・黒タイツの四冠王である。おいおい何だよこの大型ルーキーは。近年まれに見る逸材じゃないか。

 ストーリーの説明中に出てこなかったので「この娘、何者ですか?」と聞いたところ、ハートハンターの施設に登場するボスだという。名前はイーブル。メモリアルダンジョンにも登場するらしいので、この流れで新ダンジョンの説明を受けた。

■ハートハンター軍事基地(BaseLv160以上)
 ストーリー上で攻め落としたハートハンターの基地をリベリオンが接収し、訓練施設にリフォーム。1日1回挑戦できるメモリアルダンジョンとして活用されることに。リベリオン、たくましいな。

 ひと言で表すと「経験値がめちゃくちゃおいしいダンジョン」。なんと最高で3億の経験値が手に入る。冒頭で書いた1000億の経験値を稼ぐための答えはここにあったのだ。

 クリア報酬としてアイテムと交換できる“名誉の勲章”がもらえる。クリア時間が10分以内だと個数が増えるほか、4つ目のエリアにランダムで隠されているコインを集めるとさらに増加(最大5つ)。

 ところで、イーブルはいつ出てくるのか。どうやらクリア時に戦闘訓練に挑むかどうかを選択でき、イエスを選ぶとイーブルと戦えるようなのだ。かわいいだけでなく、いい装備やカードもドロップし、名誉の勲章も追加で入手可能。

■ヴェルナー研究所 中央室(BaseLv170以上)
 アイゼン・ヴェルナーの研究室が舞台のメモリアルダンジョン。こちらは3日に1度入場可能。奥には研究設備の暴走によって復元されたセイレンが待ち構えている。自我はないので手加減は無用だ。

■ヴェルナー研究所
 ヴェルナー研究所が壊れて実験体があふれ出たダンジョンで、ストーリーを進めていくうえで開放される。

 A棟(上位)、B棟(上位)、C棟(下位)、D棟(下位)の4つがあり、上位はBaseLv160、下位はBaseLv120から入場可能。レベル上げに便利なダンジョンで、上位のほうだとモンスター1匹あたり200K~370Kほどの経験値を獲得可能だ。また、目玉の武器もドロップするという。

 ここはモンスターの動きが特徴的だ。既存のモンスターのAIはひたすらプレイヤーを攻撃し続けるのが基本だったが、ふらふらとターゲットが移るのだ。前衛がモンスターを抱えていると思ったら、いきなり後衛が狙われたりする。

 ボス級は3体。中ボスが2体とMVPが1体いて、三者三様の個性を持つ。みんな違ってみんないい。

●ルーンナイト垂涎の超強力装備に注目
 ストーリー、ダンジョンと来て、つぎはアイテムだ。今回のアップデートでも多くの新アイテムが実装される。

 注目はニーヴエンチャント可能なアクセサリーがふたつ増え、これまでのものと合せると5つになったこと。仕様が変更されてスロットエンチャントも施せるようになったので、さらなる強化が可能だ。スロットエンチャント後はニーヴエンチャントができなくなるので、強化する順番には要注意。

 さらに、ヴェルナー研究所でドロップする武器もニーヴエンチャント可能。これらの武器はLv70になれる職業ごとにひとつずつ、計14種類あり、どれも両手武器。うまく活用すれば、盾を持てない職業でも防御性能をしっかり高められるのだ。ランダムオプションにも対応しているので、かなり強い武器を作り出せるのは間違いない。

【注目装備】

■デイヴィッドシールド[1]
 セイレンがドロップ。ヴァルキリーシールド[1]とは別属性を備えている。

■抹消者のローブ[1]
 CUTIEが落とす“キメラ細胞”を“襲撃者のローブ[1]”と交換して+9以上に精錬すると“抹消者のローブ[1]”を入手可能だ。“デイヴィッドシールド[1]”とセットで装備すると詠唱時間-15%、魔法攻撃で与えるダメージ+10%の効果を発揮し、+9以上にすると“暴走した魔力”をエンチャントできる。

■スナイピングベール[1]
 イーブルがドロップするリベリオン専用装備。ライフル系のスキルが全般的に強化される。

■Y.S.F.0.1プレート[1]、Y.S.F.0.1マント[1]、Y.S.F.0.1グリーブ[1]
 トップクラスの性能を誇るルーンナイト用装備をセイレンがドロップ。セットで装備すると鬼のような効果を発揮し、おもに槍系のスキルを強化。たとえば、ハンドレッドスピアなら威力が最大250%アップする。運営チーム内でも「これ出して大丈夫か?」と物議をかもしたレベルらしい。

●不思議な石片でクエストをスキップ
 メインストーリーやデイリークエスト、メモリアルダンジョンで“名誉の勲章”を集めると、さまざまなアイテムと交換できる。

 その中にある“反逆の箱”を使用するとランダムでアイテムが手に入る。前述した“金剛石の靴”を始め、ここからしか出ない優良装備は多いそうだ。

 反逆の箱からはけっこうな確率で“不思議な石片”が出てくる。これは新システムに関するアイテム。不思議な石片を消費することで、特定のダンジョン(狩り場)の入場クエストをスキップできるようになるのだ。

 今後はモンスターの配置変更なども行って、より狩り場での戦闘を楽しめるように計画中だ。“友だちに誘われたが、クエストを済ませてないから狩り場に行けない”なんてことも起こり得る。

 『RO』は歴史の長いMMORPGだ。昔は時間と手間がかかるクエストがたくさんあった。“アイテムを何十個集めろ”とか“遠く離れた場所にいるNPCに話を聞け”、“特定の時間に○○に行け”など。クエストによっては数時間もかかることがある。それらをすべて作り直すのは現実的ではない。

 少し味気ない気もするが、いまのプレイヤーのプレイスタイルに合わせた形に合わせるのも正解だろう。不思議な石片はトレード可能なので友だちに上げてもいい。一度はクエストをやってみたいという人は、サブキャラの育成に活用すればいいだろう。

●そのほかの調整部分をズバッとまとめる
 今回のアップデートで、ひとまず目指してほしいのはBaseLv170なのだそうだ。経験値3億のダンジョンを始め、レベリングを補助するような仕組みを用意している。ステータスリセット券も配布されるので、キャラ育成を見直すチャンスだ。

■攻城戦
 レベル差の状態異常にかからない“リリーフポーション”の仕様を変更。これまでは戦闘不能か50秒経過で効果が切れていたが、効果時間3時間に延長し、戦闘不能になっても持続するように。

■経験値を消費するスキル
 レディムプティオとインスピレーションの消費経験値を変更。1%か100万、少ないほうが適用されるようになる。

■夢幻の迷宮
 レベルキャップ開放に合わせて入場レベルも引き上げる予定だった。それだと遊べなくなる人が続出するので、ひとまず165のまま据え置きに。

■スーパーノービス、拳聖、ソウルリンカーのレベル拡張は見送り
 スーパーノービスのレベルキャップ開放は行われず、160のまま。とはいえ、開発のGravity社側としては開放する予定があるようなのでご心配なく。なお、スーパーノービスだけは“ヴェルナー研究所 中央室”にBaseLv160で入場可能。スタートダッシュができるので、ちょっと得なのかも。
 拳聖とソウルリンカーは上位職の星帝とソウルリッパーを開発中。実装と同時に175開放となる予定。

■戦闘教範75の仕様変更
 経験値アップアイテム“戦闘教範75”の制限を撤廃。BaseLv131以降はアップ効果が50%になっていたが、全Lvで75%アップ効果が適用される。

■新スキル・フルスロットル
 BaseLv175専用スキル・フルスロットルが追加。ちょっとしたクエストをクリアするとスキルポイントを消費せずに習得できる。使った瞬間に体力全快、ステータス20%アップで効果時間は40秒(再使用待機時間10分)。
 強力だが、使用中はSPが少しずつ減り続け、効果終了時に10秒ほど体力が落ちるなどのデメリットもある。攻城戦では使用不可。

●新種族とロビーサーバーはまだですか?
 最後に、長澤氏から今後の方向性などについて教えてもらった。今回のアップデートのコンセプトは、“キャップ開放を楽しんでもらう”だという。経験値稼ぎを面倒と感じる人もいるということで、併せて楽しめるエピソードも実装している。

 これからは175を目指すプレイヤーも多くなるということで、経験値を稼ぎやすいコンテンツに注力予定。「8月には大きな配置変更を企画中です」とは長澤氏の弁。

 夏から年末にかけては恒例の夏イベント、アニバーサリーイベントも準備中だ。いまは新種族“ドラム族”とみんなが集まれるロビーワールドに最大限の力を入れて動いている。長澤氏は「前回の取材時には倉庫をワールド共通にするという話も出ていました。これは開発段階に入っています」と順調さをアピールする。

 ドラム族はパースタ大陸というローカルマップと同時に実装予定。フィールドもメモリアルダンジョンもあるので、ひとつのアップデートに近い形で登場することになりそうだ。

 これらの作業に注力した結果、ユーザーに謝らなければならない話も。業績・称号システムは2017年夏前に実装予定だったが、プログラム的にドラム族と同時じゃないと厳しいことが判明したそうだ。

 サボテンたちが活躍するアメリカ風ローカライズマップ“ROCKRIDGE”もやや遅れ気味。「ドラム族&パースタ大陸を優先して、それからROCKRIDGEという形になるので、秋実装は難しいかもしれません」とのことなので、気長に待つのがよさそう。

 ロビーワールドやドラム族なんて、アップデートの規模としてはそうとう大きいものだ。ふつうなら正式サービス15年目に入れるようなものではない。新しい遊びを提供しつつ、経験値テーブルみたいな昔のMMORPGみたいな情報も出す。『RO』の進化は止まりそうにない。

最終更新:7/18(火) 21:07
ファミ通.com