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白鵬 天国のウルフに並んだ「“よくやった”頂けるかな」

7/18(火) 6:01配信

スポニチアネックス

 ◇大相撲名古屋場所9日目(2017年7月17日 愛知県体育館)

 横綱・白鵬が天国のウルフに並んだ。初顔の輝をはたき込みで土俵に沈め、全勝をキープ。元横綱・千代の富士(先代九重親方)に並ぶ史上2位の通算1045勝目を挙げ、元大関・魁皇(浅香山親方)の最多1047勝まで残り2とした。宇良は日馬富士をとったりで下し、初土俵から史上2位タイのスピード金星を挙げた。

 花道で花束を受け取り戻った支度部屋。白鵬は関係者が準備していた「HAKUHO―METER2」を渡された。通算1000勝を達成した昨年九州場所以来の登場となったパネルには、1045の脇に千代の富士と自身の写真が並んだ。今場所無傷でウルフと呼ばれた大横綱と肩を並べ「早々と達成できてホッとしています。(パネルは)初日からやれよ」とご機嫌だった。

 入門時は68キロと体が小さく、体格の似た千代の富士の取組を見て研究を重ねた。現在の右四つの原点で「前みつは千代の富士から盗んだ」と言い切る。大先輩の最後の白星を聞かれ「寄り切り」と即答できるほど熱心に学んできた。輝との一番には「昔ながらの千代の富士に近い立ち合いをしました。上手取れなかったけど」と苦笑い。再現を狙うほど余裕たっぷりで、若手の壁となった。

 場所前には九重部屋を訪問。「この部屋に来て、汗を流すことに一つの意味があるのかなと思う」と感慨に浸った。10年に53連勝の記録に並んだ際には花道で待ち受けていた先代九重親方から「おめでとう。まだまだあるからね」と祝福された。親方は昨年7月に膵臓(すいぞう)がんで他界したが「“よくやった。(最多勝更新は)あと3つ”という言葉を頂けるのかな」と心を通わせた。

 20年要した千代の富士に対し、白鵬は16年で記録到達。「1045は毎場所、優勝しても10年かかる。とんでもないことだと入門した時に思った」と言うが、その裏には稽古前に30分以上も取り組むストレッチなど真摯(しんし)な姿勢がある。この日の朝稽古後にはファンがばんそうこうに「大記録に向かって頑張ってください。ケガをしないように祈っています」と記した“お守り”を渡された。元大関・魁皇の史上最多1047勝まで残り2勝。だがそれも、白鵬にとっては通過点でしかない。