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亡くなった日野原重明さん、100歳超えても幅広く活躍=惜しむ声と活動に感謝

7/18(火) 17:35配信

時事通信

 生涯現役医師として、命の尊さを説いてきた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんが18日午前、105歳で亡くなった。

 各地から死を惜しむ声とともに、感謝の声が相次いだ。

 日野原さんは全国の小学校で「いのちの授業」を行ってきた。「10歳になれば、命のかけがえなさを理解できる」との考えに基づき、中・高学年を対象に「将来は人のために時間を使えるようになること」と児童たちに説いてきた。

 青山学院初等部(東京都渋谷区)では2006年からほぼ毎年、4年生が日野原さんの授業を受けたという。最後となった16年の授業で、日野原さんは車いすを使いながらも精力的に語り掛けたといい、五十嵐由起子教諭(42)は「パワフルな話に子どもは驚き、引き込まれていた」と振り返った。

 鹿児島市内の小学校での授業を見学した同市の鹿島友義医師(80)は「最初から最後まで子どもを引きつける、見事な授業だった」と語り、「もう少し生きて、われわれを刺激してほしかった」と惜しんだ。

 日野原さんが会長を務めた「新老人の会」事務局長の石清水由紀子さん(78)は、「器の大きい方。先生から頂いたものはあまりにも多い」と話す。同会は日野原さんが、シニア世代の自立した新しい生き方を提唱し、00年に発足。同会では、高齢者がこれまでの人生で培った知恵や経験を社会に還元する生き方を広める活動をしている。

 日野原さんは各地の同会支部に足を運び、講演して回った。石清水さんは「会が発足した当初のテーマは、生き方についてだった。最近は自身の戦争体験を基に、平和と命の大切さを訴えていた」と話し、死を悼んだ。

 日野原さんは07年から日本ユニセフ協会の大使を務め、100歳を超えても講演活動をしていた。同協会は「さまざまな困難な状況に置かれている世界の子どもたちの実情と支援を訴えてくださいました」と、感謝するコメントを出した。 

最終更新:7/19(水) 8:32
時事通信