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白鵬がウルフの白星超え、縁感じた節目 歴代最多も目前

7/18(火) 20:53配信

朝日新聞デジタル

(18日、大相撲名古屋場所10日目)

 千代の富士が亡くなって今月31日で丸1年になる。昭和の大横綱の記録を白鵬がまた一つ塗り替えた。

【写真】白鵬(左)は寄り切りで千代翔馬を下す=吉本美奈子撮影

 魁皇が持つ通算1047勝の歴代最多記録より、場所前から白鵬がこだわっていたのは2位の千代の富士の1045勝だった。「大関と横綱は違う」というプライドがある。元横綱北勝海の八角理事長は言う。「横綱で一つ勝つというのは、普通以上のプレッシャーがあるからね」

 初日から白星を重ねて9日目に並び、節目の日の相手は九重部屋の千代翔馬。千代の富士が見いだし、手塩にかけて育てたまな弟子だ。東前頭5枚目で通常なら横綱戦は組まれないはずが、上位勢の休場により、当たることになった。朝稽古後、白鵬は「不思議な縁だね」と笑った。

 立ち合いで左上手を取り、すばしっこさが命の千代翔馬を捕まえた。十分な右四つ。巻き替えにくるのを待って仕留めた。決まり手は、1991年夏場所で35歳の千代の富士が挙げた最後の白星と同じ、寄り切りだった。「弟子に勝って恩返しできたっていうのがね」。派手さはないが、定石通りのお手本のような攻めだった。

 32歳になって3場所目。同じ時期に千代の富士は845勝で、その後、200勝を積み上げた。平成の大横綱はどこまで行くのか。「まあ、一番一番」。王手をかけた最多記録は、今場所中に軽く超えていきそうだ。(菅沼遼)


 ●宇良 高安と熱戦を繰り広げ、息絶え絶え。「強かった。強かったですね」。右足を気にするそぶりを見せ、医務室へ。

 ○日馬富士 幕内697勝は旭天鵬に並ぶ歴代9位。「相撲道に生きてきて、一生懸命やってきた結果だと思います」

 ●貴景勝 自己最高位の西前頭筆頭で負け越した20歳。「実力も経験も全然足りない。まだまだお子ちゃまなのかなあ」


 ○碧山 1敗を守る。毎晩、結婚したばかりの妻へテレビ電話をかけている。「奥さんが元気なら、僕も元気になれる」

 ○高安 宇良の相次ぐ奇襲をはねのけて勝ち越し。「気を抜かないよう、相当集中してた。気疲れしました」

朝日新聞社