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21年前に袋膨張や容器破損の異常 原子力機構被曝事故

7/18(火) 21:09配信

朝日新聞デジタル

 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、原子力機構は18日、ビニール袋が破裂して放射性物質が飛散した保管容器について、21年前にも袋の膨張などの異常が確認されていたと発表した。原子力機構は当時、袋の交換は行ったが、同様の状況で保管を続けたという。こうしたことが、今回の事故につながったとみられる。

 原子力機構は事故が起きた保管容器について、1991年に放射性物質を入れてから26年間、中は点検していないと説明していた。だが、事故の原因究明のために保管履歴を調べたところ、新たに21年前の点検記録が見つかった。それによると、袋の膨張のほか、放射性物質を入れていたポリ容器の破損も確認されていた。

 点検は事故が起きたものを含む63個の保管容器を対象に、96年に行われた。そのうち、23個で袋の膨張や変色、ポリ容器の変色などの異常が確認された。いずれも新しいものに交換し、保管を続けたという。

 原子力機構は「当時、原因分析がされたり、再発防止策がとられたりしたかどうか今のところ確認できていない」としている。(杉本崇)

朝日新聞社