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<蓮舫氏戸籍公開>民進、差別助長懸念の声

7/18(火) 21:29配信

毎日新聞

 民進党の蓮舫代表が18日、日本と台湾の「二重国籍」に関連して戸籍謄本の一部などを公開した。党内の一部から東京都議選の敗因の一つになったと指摘され、疑念を払拭(ふっしょく)して執行部の体制を立て直したい思惑からだが、求心力の回復は依然遠いのが現状。記者会見では戸籍公開をあくまで「例外」と繰り返したが、党内では差別助長を懸念する声も強い。

【蓮舫代表の会見動画】

 敗北した都議選を総括するため、11~18日まで計6回開かれた党の会合では、蓮舫氏の戸籍公開に関して賛否両論が続出。「今さら戸籍を見せられても関心はないし、どうでもいいことだ」(若手議員)との冷ややかな声も出た。蓮舫氏の説明が二転三転したことにも「国内に二重国籍者はたくさんいる」(ベテラン議員)などと、問題視すべきでないとの意見も上がっていた。

 だが、国籍確認のために外国人や日本国籍を取得した人が個人情報の公開を強要されるなど、差別助長につながりかねないとの批判は根強い。同党の阿部知子衆院議員は「プライバシー情報は本来は政治がガードすべきものだ。公開がもたらす悪弊のほうが大きい」と指摘した。

 民進党の支持基盤は公開を後押しする保守層と、公開に慎重なリベラル層にまたがっている。党執行部内にも「差別や排他主義につながりかねない」と慎重論があった。

 それでも、過去最低の5議席と惨敗した都議選について「まずは二重国籍問題を解決することだ」(今井雅人衆院議員の9日のツイッター)など、党内の一部の主張に押される形で、蓮舫氏は11日に戸籍を公開する考えを表明した。今井氏は18日夜、国会内で記者団に「蓮舫代表は十分説明していた。素直に評価したい」と語り、矛を収めた。

 ただ、党内には「蓮舫氏の二重国籍が都議選の敗因になった」とする見方自体に否定的な意見も多い。寺田学衆院議員はツイッターで「そのピントのずれが根源的な敗因を作り出している」と指摘していた。

 一方、都議選の敗北を受けても蓮舫氏や野田佳彦幹事長ら執行部が続投。党勢回復に向けた方策は明確になっておらず、二重国籍への対応で右往左往した党幹部に対し、党内の不満はくすぶったままだ。【樋口淳也】

最終更新:7/18(火) 23:52
毎日新聞