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捜索長期化、進まぬ復旧=住民ら「終わり見えない」―福岡・朝倉

7/18(火) 20:34配信

時事通信

 九州北部を襲った豪雨災害で多くの死者が出た福岡県朝倉市。

 行方不明者の捜索や土砂の片付けに終わりは見えず、住民らの顔には疲れがのぞく。

 同市杷木星丸では18日も、警察と消防約100人が、土砂の中に棒をさしながら行方不明者の捜索を続けた。応援に来ていた山口県下関市消防局の大方弘行さん(49)は「ご家族は心が休まらないと思う。一刻も早く見つけたい」と力を込めた。

 朝倉市内では昼ごろから雨が降り始め、一時は地面をたたくような強い雨になった。同市杷木寒水の自宅で片付けをしていた中川慶子さん(56)は作業を中断。「外に積み上がった土砂が雨で家に入らないか心配」と話し、「根本的な対策がなければ、また同じことが起きてしまう」と不安そうに空を眺めた。

 被害の大きかった筑後川北側にある国道386号。車道は復旧したが、脇の歩道には流木が腰の高さほどまで積み上がったままだ。道路沿いの住宅や店の多くは土砂の片付けが進んでいなかった。

 市役所には18日も、罹災(りさい)証明書の申請に多くの人が駆けつけた。同市杷木古賀の自宅が土砂にのまれた池田清美さん(39)は「片付けに追われている。人も足りなく、終わりが見えない」とため息をついた。

 大分県日田市では大規模な土砂崩れが起きるなどし3人が死亡した。県内では不明者の捜索も終わり、こちらは復旧に向けかじを切り始めたが、同市の主婦権藤清子さん(61)は17日夜、自宅で久しぶりに聞いた雷の音に身を震わせた。18日も市内では雨が降り続き、「雨が降ると精神的に疲れてなかなか取り戻せない」とストレスの大きさを語った。 

最終更新:7/18(火) 20:57
時事通信