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元夫の事件で中間論告=「犯行、被告こそ可能」―青酸連続不審死・京都地裁

7/18(火) 20:35配信

時事通信

 京都や大阪などで起きた連続不審死事件で、男性4人に対する殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の公判が18日、京都地裁(中川綾子裁判長)であった。

 夫だった筧勇夫さん=当時(75)=の事件についての中間論告が行われ、検察側は「犯行は被告にこそ可能で、訴訟能力もある」と主張した。

 勇夫さんは2013年12月に死亡し、体内から青酸化合物が検出された。弁護側は初公判で、筧被告は青酸を飲ませていないとした上で、同被告が当時から認知症で刑事責任能力はないと、無罪を主張した。

 一方、筧被告は被告人質問で、遺産目当てで勇夫さんに毒物を飲ませて殺害したと認めたが、その後、質問のやりとりを「覚えていない」とも話した。筧被告の精神鑑定医は、事件当時は認知症を発症していなかったと推測したものの、現在はアルツハイマー型認知症を患っていると証言した。

 検察側は中間論告で、勇夫さんが死亡当日、筧被告と自宅で2人でいたことや、事件後に筧被告が処分しようとしたプランターから青酸が発見されたことなどから「(犯行は)被告にこそ可能」と指摘。精神鑑定医の証言を踏まえ、事件当時の筧被告は「認知症を発症していなかった」とも述べた。現在発症している認知症は軽度で「自分の立場を分かった上で利害を見分けられる」とした。

 弁護側は中間弁論で、筧被告が事件当時から認知症だったなどとして、裁判を打ち切るよう主張。被告以外にも、プランターに青酸を入れることが可能だったとし、勇夫さんが自殺した可能性も否定できないとした。 

最終更新:7/18(火) 20:40
時事通信