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無免許運転の元アナに懲役5月、執行猶予3年判決 静岡

7/18(火) 14:21配信

産経新聞

 今年4月に掛川市長谷の市道で、無免許で乗用車を運転したとして、道路交通法違反(無免許運転)の罪に問われた元静岡第一テレビアナウンサー、藤原恭一被告(28)に18日、静岡地裁掛川支部(新城博士裁判官)は懲役5月、執行猶予3年(求刑懲役5月)を言い渡した。

 新城裁判官は判決理由で「入社当初に見えを張り、取り繕うために無免許運転を繰り返していた。自らの保身を優先した身勝手な犯行」と指摘した上で、「反省の態度や諭旨解雇など社会的制裁を受けている」とした。藤原被告は黒色スーツと白いワイシャツ、黒のネクタイ姿で傍聴席や検察官に一礼をしながら入廷。席に座るとうつむき目を閉じながら深く深呼吸をし、開廷のときを待っていた。

 判決が述べられ、新城裁判官の「反省の言葉に嘘はないと思うが、免許を取るまできちんと忘れずにいてください」という言葉に何度もうなずき、閉廷時には目元をぬぐうしぐさを見せた。退廷後、報道陣の取材に応じ「これだけのことをしてしまい、すみませんでした。これからは正直に生きていきたいです」と涙ぐみながら何度も頭を下げた。

 検察側の冒頭陳述によると藤原被告は平成29年4月1日、乗用車を無免許で運転。掛川市長谷の市道で信号待ちのために停車しようとしていたところを後続車に追突され、警察官の取り調べを受けたときに無免許が発覚した。藤原被告はエコパスタジアム(袋井市)で開催されたサッカーJ1リーグの試合の取材を終え、会社に戻る途中で、助手席などに同僚アナウンサーらを乗せていた。藤原被告は昨年1月にも実家の松江市で乗用車を無免許運転し、同罪で罰金刑を受けていた。藤原被告は普通車の運転免許は取得したことがなかったが、仮免許までは取得しており乗用車の運転経験はあったという。

 藤原被告は被告人質問で「同僚に運転できないと言うのが恥ずかしかった」と同僚らに嘘をついたことが事の発端とし、「自身の見えを張る性格から引き返せなくなった」と無免許運転を繰り返した理由を述べた。罰金刑を受けた後も、藤原被告は社有車の許可申請をするため、自身の所有するパソコンで免許証の偽造コピーを作成し、提出。許可を受けた上で、社有車を繰り返し運転していた。

 検察側は論告で自身の体面を保つために、昨年、罰金刑を受けた後も免許証の偽造コピーを提出するなど犯行を重ねていたことを重視し、「交通規則に対する順法精神が希薄。再犯の恐れがある」と懲役5月を求刑。弁護側は諭旨解雇となっていることや全国的な報道によって社会的制裁は受けているとし、寛大な判決を求めていた。

 起訴状によると、今年4月1日午後6時25分ごろ、掛川市長谷の市道で無免許で乗用車を運転したとしている。藤原被告は平成26年に静岡第一テレビに入社。アナウンス室に配属され、情報バライティ番組「まるごと」やローカルニュース番組などを担当していた。藤原被告は今年4月18日に諭旨解雇となり、現在は無職。

最終更新:7/19(水) 11:25
産経新聞