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離島医療連携で意見交換 鹿児島県奄美市名瀬

7/18(火) 13:00配信

南海日日新聞

 第3回離島医療談義イン奄美・市民公開講座(離島医療塾主催)が16日、鹿児島県奄美市名瀬の国立療養所奄美和光園(わこうえん)講堂であった。へき地より条件の厳しい離島での医療提供の在り方、かかりつけ医の役割など幅広く語り合い、島民が安心して暮らすための地域医療連携の方向性を考えた。

 同塾は県内を中心とする医師や看護師ら医療従事者・機関の情報共有の場として2016年に発足した。パナウル診療所(与論町)の古川誠二所長が塾長を務める。

 過去2回は鹿児島市で開催し、今回は現場の声や課題を掘り起こそうと奄美大島へ会場を移した。

 丸古和央・大島郡医師会病院地域医療連携室長が基調講演した。「一般社団法人アンマ」は瀬戸内、宇検両町村と医療機関が連携し、質の高い効率的な医療提供体制の構築を目指す。4月に地域医療連携推進法人として県知事認定を受けた。

 丸古室長は取り組み事例にゴールデンウイーク中の当番医制導入を紹介したほか、今後の構想では▽ヘリコプターによる災害時の物資、医療人材供給▽巡回診療ヘリ運営▽特定看護師、診療看護師を活用した「シマの保健室事業」―に意欲を見せた。

 パネルディスカッションは古川塾長の進行でパネリスト5人が意見交換した。アンマのメリットについて向井奉文大島郡医師会長は「ある程度スタッフ、資金、物資を柔軟に移動できる。質を高め合うことで地域の医療、介護に貢献できる」とした。

 地域医療連携構想では四元俊彦・名瀬保健所長が「急性期だけでなく回復期をしっかり見るところも必要。医療から介護に情報をどうつないでいくか。生活をどう見届けるかも大事」と語った。田丸友三郎・市自治会連合会長は住民の理解不足を指摘し、仕組みの周知強化を求めた。

 会場からは「かかりつけ医は情報の交通整理を」などの意見があった。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/18(火) 13:00
南海日日新聞