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“中華イージス”と呼ばれる最新鋭の随伴艦に注目せよ

7/18(火) 10:05配信

ホウドウキョク

アシスタント・千代島瑞希:
中国初の空母「遼寧(りょうねい)」が8日、一般公開されました。
「遼寧」は香港の市民2,000人などを対象に甲板や艦内などが初めて一般に公開され、市民らが記念撮影をしていました。香港にある中国海軍の駐屯地では、これまでほとんど公開されていなかった空母「遼寧」を護衛する護衛艦や駆逐艦も公開されました。しかし、市民らが乗船後の撮影が原則自由だった一方で、メディアの撮影は固く禁止されました。

【画像】一般公開された中国空母「遼寧」

香港の若者らの「中国離れ」が進む中、愛国心の高揚や軍事力を誇示する狙いがあるとみられていますが、8日だけでも数万人の市民が訪れる賑わいぶりを見せています。

能勢伸之解説委員:
ここでは「遼寧」とともに、香港に入港した随伴艦を見てみましょう。岸壁でこうやって一般公開していました。

軍事評論家・岡部いさく氏:
152と書いてあるこの船はタイプ052C型駆逐艦、「中華イージス」呼ばれている「済南(シーナン)」です。
四角いレーダー部分が出っ張っているのがわかりますよね。レーダーの電波装置を冷やすための装備が入っているからとのことです。そしてこちらは175番、052D型駆逐艦の「銀川(ぎんせん)」…

052Cをさらに改良して、出っ張っていたレーダー部分が平らになり、性能も向上している。ものすごい勢いで052Cに続けて中国は052Dの建造をすすめているわけです。大砲の砲塔もステルス型になっています。

能勢解説委員:
そして、実際に甲板で撮影してきていただいた香港在住の方にこの写真を送っていただいたんですが、この甲板に並んでいるのが、052D型「銀川」の垂直発射装置…

岡部氏:
いわゆるVLS:ヴァーティカル・ローンチング・システムです。この中にミサイルが格納されていて垂直に打ち出したあと向きを変えて目標に向かう。このVLSのふたの並びを見ると、どうやら8個でワンセットになっていて、4セット32ある。形状はアメリカのイージス艦のMk(マーク)41にかなり似ています。

マルチタレント・小山ひかる:
この「遼寧」と一緒に来た152番と175番は日本とかアメリカのイージス艦にすごく似てますよね。だから弾道ミサイル防衛とかNIFC-CAみたいな巡航ミサイル防衛とかもできるんですか?

岡部氏:
弾道ミサイル防衛をやるという話は、聞こえてこない。
でNIFC-CAみたいな巡航ミサイル対応ができるかどうか…当然対空ミサイルは搭載しているけれどもNIFC-CAみたいに、あそこまでネットワークしてデータリンクを組み合わせるレベルまでは中国海軍は、いまはやっていないようです。

でも空母を中心に置いて、この「中華イージス」と呼ばれる船を並べ、一緒に行動していくということは、いずれはそれを考えるということでしょう。
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)

7月14日(金)放送の「週刊安全保障」より

最終更新:7/18(火) 10:05
ホウドウキョク