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日本が航空機大国になるためのカギは哨戒機「P1」にあった!

7/18(火) 9:51配信

ニュースイッチ

<読学のススメ>「MRJ」に続いて開発すべきは、市場規模が大きい細胴機

 恥を忍んで打ち明けると、2015年11月のMRJ初飛行のニュースに接し、それまで国産のジェット旅客機が作られていなかったことを初めて知って驚いたのを覚えている。さすがにJALやANAが飛行機を生産しているとは思っていなかったが、○○重工業といった社名の大手メーカーが少量でも航空機を一機丸ごと(完成機を)作っているものと勘違いしていた。自動車をはじめとする日本の製造業は世界に名を轟かせているのだから、国産機はとっくに作られており、輸出もされていると思っていたのだ。

 日本の電機産業は周知の通り苦汁をなめているが、自動車産業はトヨタをはじめ健在だ。交通手段というくくりでは、鉄道車両や船舶についても日本企業は優秀な技術で完成品を製造している。航空機だけなのだ。米国のボーイングや欧州のエアバスなどからの輸入に頼っているのは。「ものづくり大国」を自称するには、重要なピースが欠けていると言わざるをえない。

 『航空機産業と日本』(中央公論新社)の著者、中村洋明氏も、そんな日本の航空機産業(航空機工業)の現状に忸怩たる思いをしている一人と思われる。技術経営研究家で、大阪府立大学客員教授、立命館大学客員研究員を務める中村氏は本書で、あまりに多くの日本人が、航空機や航空機産業に誤った認識を持っていると嘆く。そうした誤解を解いて正しい情報・知識を示し、航空機産業の重要性に気づいてもらうことが、本書執筆の動機だという。

 中村さんは、住友精密工業で主として航空機装備品の設計・開発に従事。数々の新規事業を統括した後、世界の航空宇宙大手BAEシステムズ社と折半出資の合弁会社SSSLを責任者として立ち上げた経験を持つ。

 本書で中村氏は、完成機の重要性を何度も強調している。現状、国内で完成機を開発しているのはMRJの三菱航空機だけ。それに続く動きは見えてこない。なお、本田技研工業の子会社アメリカ法人が「ホンダジェット」を生産してはいる。

 航空機は基本的に分業で製造される。完成機メーカーの代表格であるボーイングやエアバスであっても、すべての工程を自社のみでまかなっているわけではない。通常は、機体の一部を生産する機体メーカーや機体構造メーカー、エンジンメーカー、装備品メーカー、部品メーカー、材料メーカーなどおよそ数千社が分業して一機の航空機が完成する。こうした分業体制に、たくさんの日本企業も参画している。

 中村氏によれば、完成機を開発・製造する「完成機プログラム」の存在は、航空機産業全体の「成長の原動力」となる。国内にある程度の規模の完成機プログラムがあれば、国内のエンジンメーカーや装備品メーカーなども奮起し、仕事を得ようとしのぎを削るだろうからだ。

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最終更新:7/18(火) 9:51
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