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“ロボットの清水建設”、ビル新工法に廃炉にも

7/18(火) 15:49配信

ニュースイッチ

 清水建設がロボットの開発、実用化に力を入れている。建設業はこれまで多くの先端技術を開発し、街づくりやインフラ整備に貢献してきた。一方で技能者が高齢化し、建設業界全体で10年後に約100万人以上が離職するとみられる。自動化、省人化は企業競争力だけでなく、社会課題の解決に欠かせない。

 先日、発表された次世代生産システム「シミズスマートサイト」。建築工事の生産性向上に向け、搬送や溶接など4種類のロボットなどで構成している。2018年初めに関西で、高層ビルの工事にシステム全体を適用する。ロボットを用いる工種では、70%以上の省人化を目指すという。

 4種類のロボットは、水平スライドクレーン「エクスター」、柱溶接ロボット「ロボ・ウェルダー」、天井や床材を2本の腕で施工する多能工ロボット「ロボ・バディ」、自動搬送ロボット「ロボ・キャリア」など。

 工事現場では、エクスターで鉄骨や柱・梁(はり)を所定の位置に釣り込み、ロボ・ウェルダーで柱を溶接し、躯体工事を進める。ロボ・バディが下層階から最終工程となる天井、床を仕上げる。資材は夜のうちにロボ・キャリアなどで所定の場所に搬送する。

 30階建て、床面積3000平方メートル規模のビルに適用した場合、6000人近く省人化できると試算する。ロボットは2―3現場で転用することで減価償却できるという。

 一方、パナソニック子会社のアトウン(奈良市)などと、最大250キログラムの重量物をつり上げるアシストロボット「配筋アシストロボット」を共同開発し受注を始めた。主に建設現場での鉄筋の配置作業を支援する。重労働からの解放に加え、手作業時と比べて作業者数が半分以下で済むという。価格は1500万―2000万円(消費税抜き)は程度になる。

 鉄骨柱に固定して使用する。作業者が操作グリップを握って動かそうとすると、ロボット内部のサーボモーターがこの動きに合わせてロボットを実際に動かす。直感に近い操作ができるのが特徴。

 ロボットは40キロ―60キログラムの部品で構成。3人で作業すると約20分で設置や解体が終わる。リフトよりも直感的に操作でき、持ち運びやすい。

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最終更新:7/18(火) 15:49
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