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ヒヌマイトトンボ保護に生徒ら清掃活動 宇部市

7/18(火) 14:27配信

宇部日報

環境問題に関心深める

 慶進高ボランティア部(李卓衍部長)は16日、宇部市妻崎開作の中川ポンプ場近くにあるヒヌマイトトンボ生息代替地でごみの回収作業を行った。36人が参加し、環境問題や生物多様性への関心を深めた。同部、うべ環境コミュニティー、宇部自然保護協会主催。

 部員たちはバスで現地を訪れ、猛暑の中、約1時間かけてごみを拾い集めた。この日、ヒヌマイトトンボを直接見ることはできなかったが、同コミュニティーの浮田正夫理事長から写真や資料を見せてもらいながら希少なトンボや代替地について説明を受けた。

 生徒らは「部で取り組んでいる『ふるさとおてつだい隊』の今年度3回目の活動として参加した。この場所でごみ回収をするのは初めてだが、代替地というのにプラスチックごみやビニールごみ、たばこの吸い殻がかなり落ちていた」と感想。ごみは学校に持ち帰って分別・計量した。浮田理事長は「こういった機会を通して、自分で考えて動ける人材に成長してほしい」と話していた。

 ヒヌマイトトンボは、雄・雌ともに腹長23~25ミリ。淡水と海水が適度に混じり合ったヨシが繁茂する湿地など、極めて限定的な分布を示す種で、環境省から絶滅危惧まき類に指定されている。湾岸道路や中川河川改修など一連の工事に伴い、希少種を保護するために県宇部土木建築事務所が2000年に代替地を造成。造成から4、5年は順調に観察できていたが、10年を過ぎた頃から徐々に減っている。確認個体数は03年の4628匹がピークで、昨年は218匹となっている。20年近く継続されてきたモニタリングも今年度から行われなくなり、生物多様性の関連団体が草刈りなどの維持管理をしている。

最終更新:7/18(火) 14:27
宇部日報