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ロケ地とグルメを融合 地域ブランド形成を支援/東京の企業

7/18(火) 11:25配信

デーリー東北新聞社

 「ロケ地から日本を元気にしたい」を合言葉に、映画やテレビドラマのロケ誘致や地域ブランディングの支援に取り組む「地域活性プランニング」(東京、藤崎慎一社長)。▽ロケ誘致▽情報発信▽ファン拡大―というステップを戦略的に実践する。ロケ地とグルメを融合させ、日本のロケツーリズムをけん引する同社のノウハウは、まちおこしの方策を模索する地域にとっても参考となりそうだ。

 同社は、東京のリクルート社で地域活性事業を手掛けた実績のある藤崎社長が2003年に設立した。

 三つのステップのうち、ロケ誘致に関する事業が映像関係者向けのロケ地検索サイト「ロケなび!」の運営。施設の種類や条件といった項目で撮影スポットを検索できるほか、ロケ弁を提供できる店や打ち上げ会場も調べることができる。

 ロケ隊のニーズを把握した「かゆい所に手が届く」サービスで、首都圏以外の「地域版」も展開。ロケなび!の斎藤靖子編集長は「地域と制作者のミスマッチをなくしたい。全国の魅力を発掘するお手伝いができれば」と語る。

 情報発信の核を担うのは、国内唯一のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」。ロケ地とグルメ情報をふんだんに掲載し、ファンに地域の魅力を深く知ってもらうだけでなく、映像関係者に撮影実績をアピールするツールにもなっている。

 同誌が最も地域を盛り上げた作品とロケ地に贈る「ロケーションジャパン大賞」には、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」と岩手県久慈市が選ばれたことも。山田実希編集長は「ロケ地になると、その場所の付加価値が高まる。全国どこでもロケ地となり、日常的に話題に上るようになれば」と、ロケ地によるまちおこしが持つ可能性を強調する。

 地域のさらなるイメージアップと経済波及に欠かせないのが、「食」の存在。全国のロケ地を飛び回り、ご当地グルメの開発に携わった同社が厳選した商品を取り扱う通販サイト「LJマルシェ」は、地域に埋もれた特産品を広く知ってもらう窓口として、作品のファンだけでなく、食の面から関心を持った人も取り込む仕掛けだ。

 木庭清美マネージャーは「グルメの力は非常に大きい。その土地にあるおいしい物を地域の人と一緒に世界に発信したい」と強調。富士宮やきそばの仕掛け人でもある藤崎社長も「旅先では必ず食事を取るし、せっかく行ったら地域の物を味わいたい。そこで生まれる経済効果で地域が潤ってほしい」と力説する。

 これらのノウハウが生きるのは、住民自身が主役となってまちおこしに取り組む意欲があってこそだ。藤崎社長は「本気で汗をかく覚悟のある地域はいくらでも応援する」と話す。

デーリー東北新聞社