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離任目前、30回目の奉仕清掃 厚木基地・ブッシー司令官

7/18(火) 6:34配信

カナロコ by 神奈川新聞

◆最後まで地域と一丸
 在日米海軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)のジョン・ブッシー基地司令官が13日、来月3日の離任を前に大和駅前での最後のボランティア清掃に汗を流した。就任からほぼ休まず参加し、節目の30回目。地域住民と連携し、「町をきれいにする」という目標に一丸で向かう楽しさが継続した取り組みを支えた。

 ジーパンに半袖ポロシャツ姿。真剣な表情を浮かべ、駅前の交番前に生えた雑草と格闘した。「父親が警察官だったから交番に無意識に近寄ってくるのかもしれない」。作業場所に交番前を選んだ理由について話すと、ブッシー基地司令官は表情を和らげた。

 駅前清掃は市民グループ「大和掃除に学ぶ会」が2009年に始めた。毎月第2木曜日の午前5時台に集まり、活動は同7時ごろまで。

 米兵が参加するようになったのは12年8月からだった。当初は十数人で、現在40~50人程度に増えた。ブッシー基地司令官は着任後、14年9月から、今月までに35回中30回参加した。

 基地渉外専門官の丸山澄枝さんは「過去最多で出張などを除いては毎回出ている」と振り返り、同会副代表世話人の亀井民治さんは「(継続は)なかなかできないこと。率先して模範を示す姿に、真のリーダーシップを学んだ」と評価する。

 活動を支えたのは、地域に恩返しがしたいという思いと、一丸で一つの目標に向かう充実感だ。「暑い日も寒い日もあった。軍人だけではなく、地元のボランティア、何時間もかけて遠くからやってきた人もいた。その人たちと協力するのが楽しかった」

 この日、集まった米軍有志約40人、同会関係者らを前に最後に口にしたのは参加の意義だった。立場や国籍に触れ「垣根は一切なく、みんなで一つになって一つのことに向かう素晴らしさに尽きる」。同会から感謝状が贈られた時には顔をほころばせていた。

 来月、任期を終え米国に帰国するが、現地で同様の活動とその普及に取り組んでいく考えだ。