ここから本文です

闘鶏神社ゆかりの小堂を保存 田辺市

7/18(火) 16:45配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市は、世界遺産・闘鶏神社(田辺市東陽)の参道横にある小堂「大福院」(同市湊)を修理、保存する。大福院は闘鶏神社と歴史的な関わりが深く、建造物的価値も高いが、老朽化している。神社周辺の景観保全上も重要な場所にあり、景観重要建造物の指定をして修理・復元を図る。

 市教委文化振興課によると、大福院は闘鶏神社を創始した熊野別当家が開創し、代々その子孫が院主を務めてきた。江戸時代以降、境内の建物の建立や行事の運営などで闘鶏神社と深い関わりを持ってきたが、明治の神仏分離令で関係が途絶えた。

 小規模な三間堂で、建物面積29・75平方メートル。簡素な堂で、装飾的部材は少ない。建立年代は17世紀後期と考えられており、大正年間に蟻通神社付近から現在地に移築されたという。改造や移築の歴史はあるが、17世紀後期の姿を残す堂は少ないという。

 闘鶏神社周辺は国の景観まちづくり刷新モデル地区に指定されている。市は2017年度から3年間で集中的に整備する。大福院の保存修理には5千万円を見込んでいる。半額が国の助成対象になる。

最終更新:7/18(火) 16:45
紀伊民報