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花咲徳栄・西川、ユニ盗難乗り越え本塁打/埼玉

7/18(火) 8:10配信

日刊スポーツ

<高校野球埼玉大会:花咲徳栄8-2武蔵越生>◇17日◇4回戦◇大宮公園野球場

 ユニホーム泥棒にも負けなかった。花咲徳栄(埼玉)のプロ注目打者、西川愛也外野手(3年)が高校通算29号となるランニング本塁打を放った。実は昨晩(16日)、埼玉・加須市にある同校の野球部寮で事件が起こった。西川の「背番号7」のユニホームがどこを捜しても見つからない。一昨日の15日夜、寮の外にある脱衣所に不審者がいたことが判明。西川は急きょ2枚あった背番号「17」を「7」に加工し背中に貼り付けて出場。ランニング弾を含む5打数3安打2打点の活躍で16強入りに貢献した。

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 試合後、衝撃の事実が判明した。武蔵越生を8-2で破りまた1歩、3連覇に前進した岩井隆監督が「事件」を明かした。

 「夜11時過ぎになって西川のユニホームがなくなったことが分かって大騒ぎしたんです。みんなに事情を聴くと一昨日(15日)の晩に知らないおじさんが(寮の外にある)脱衣所にいたらしいです」。

 岩井監督や野球部関係者の推理では、その「知らないおじさん」に西川の背番号7のユニホームが盗まれたのではないか、という。西川のユニホームが狙われたのかは定かではない。ただ、ドラフト候補に挙がるスラッガー。小顔でルックスも良い。試合後は少年ファンにサインを求められるほどの人気者だ。「背番号7」が狙われた可能性は十分ある。

 「被害者」の西川は焦った。「7番のユニホームがないと試合に出られないかもしれない。怖いな」。すると村上直心部長があることに気付いた。「17番の背番号が確か2枚あった」。埼玉大会は選手の背番号を各校が用意する。そこで「17」の「7」を切り抜き、ミシンを使ってユニホームに貼り付けた。本来の「7」よりやや小さめの背番号にはなったが大会本部も了承。無事、出場にこぎつけた。「朝の4時過ぎまでかかりました。間に合ってよかった」と村上部長は苦笑いだ。

 西川は「3番左翼」でいつものように先発出場。第1打席こそ好球を逃し遊飛に倒れ、ユニホームの呪いに苦しんだ。しかし第2打席で中前適時打。第4打席で中前安打を放つと9回の第5打席で中堅へランニング本塁打を放った。

 「ユニホームを返してほしいです。でも最後の打席(本塁打)で除霊できました」。思わぬ事件を乗り越え、花咲徳栄が3年連続甲子園へ4回戦を突破した。【福田豊】

 ◆西川愛也(にしかわ・まなや)1999年(平11)6月10日生まれ、堺市出身。小2で野球を始め金岡南中時代は浜寺ボーイズでプレー。3年夏に全国大会出場。好きな選手は現役時代の巨人高橋由伸監督。家族は両親と弟。180センチ、82キロ、右投げ左打ち。

最終更新:7/18(火) 8:24
日刊スポーツ

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