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日野原さん死去に「望ましい生き方実践」聖路加院長

7/18(火) 17:27配信

日刊スポーツ

 聖路加国際病院の名誉院長の日野原重明さんが18日、死去した。同病院院長の福井次矢院長(66)は同日、病院で会見し「先生は『死とは生き方の最後の挑戦。最期に生まれてよかったと思いたい』と話していた。望ましい人の生き方、人生の終え方をまさに実践された」と話した。

【写真】日野原重明さん

 日野原氏は12年3月まで病院で働いていた。心臓が弱くなり、数年前から車いすを使うようになっていたが、昨年までは聖路加国際病院の緩和ケア病棟の入院患者を医師らと回診していた。今年3月20日、消化器系統の働きが低下したため福井氏が「経管栄養や胃ろうの設置を致しますか」と意志を確認すると「それはやらない」と明確に延命措置を拒んだという。

 その後も水分も食事も口から採ってきた。1~2週間前からベッドに寝たままの状態となり、14日ごろから徐々に意思疎通が難しくなってきていたという。

 死去前日の17日、福井氏が日野原さんの耳元で「つらいところはござませんか」と尋ねたが、日野原さんは強く首を振ったという。福井氏は「先生は『年を取ること自体が未知の世界への冒険。こんな楽しい冒険はない』と話していた。ひょっとして、命がなくなるプロセスを客観的に眺めているくらいの余裕を持たれているようだった。すごい人だなと思いました」と話した。

 福井氏によると、日野原さんは午前6時33分、呼吸不全のため、自宅で亡くなった。長男、次男夫妻らがみとったという。呼吸不全の背景として「20歳の時に肺結核にかかり、後遺症で呼吸機能を果たせない部分があった。また、高齢化で心臓、消化器系統の働きも低下していた」と明かした。

最終更新:7/18(火) 18:19
日刊スポーツ