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マコネル米上院院内総務、オバマケア代替を断念-廃止のみを目指す

7/18(火) 10:14配信

Bloomberg

米共和党のマコネル上院院内総務は17日、党独自の医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の成立を断念、オバマケア廃止法案の採決だけを目指すと表明した。

しかし代替法案なしの単なる廃止はほぼ確実に不成立に終わる見込み。オバマケアを廃止・代替するという7年前からの共和党の公約が達成できなければ、トランプ大統領と共和党にとって大統領選勝利以降で最大の失点となる。

マコネル院内総務の発表は、共和党上院議員でさらに2人が同院内総務の修正ヘルスケア法案に反対を表明したことを受けたもの。既に同法案不支持を表明していたランド・ポール、スーザン・コリンズ両上院議員に加え、マイク・リー、ジェリー・モラン両議員も反対の意向を示し、同法案の不成立が確実になっていた。

リー、モラン両議員は発表資料で、共和党案は増大するヘルスケアのコストに十分対応できておらず、支持しないと述べた。

モラン議員はツイッターへの投稿で、「われわれは悪い政策を承認すべきでない」と述べ、「ヘルスケア法案は非公開プロセス」で起草されたため、上院は公開の公聴会や議論で「やり直す」必要があると指摘した。

リー議員は、現行案はオバマケアの税や規制などを撤廃する内容になっていないとした。

草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」の支持を受けている2議員の造反はマコネル院内総務に加え、オバマケア廃止を選挙公約に掲げたトランプ大統領にとっても打撃となった。

トランプ大統領はツイッター投稿で、「共和党は破綻しているオバマケアを今ここでまず廃止し、新たなヘルスケア計画を白紙の状態から始めるべきだ。民主党も加わるだろう」と述べた。

しかしそれはたやすいことではない。議会は昨年、オバマケア廃止法案を通過させたが、それは当時のオバマ大統領によって拒否されると分かっていたためだ。今年は議会を通過すれば法律となり得るため、廃止法案は党内保守派を除き、共和党上院議員の支持をあまり得られていない。

それしか選択肢がなければ、ほかにも一部共和党議員が支持するだろうが、共和党が52議席と、半数を2議席しか上回っていない上院では同法案の否決はほぼ確実だ。

原題:McConnell Abandons Obamacare Replacement to Seek Straight Repeal(抜粋)

Laura Litvan, Steven T. Dennis

最終更新:7/18(火) 14:04
Bloomberg