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香港の狭苦しいアパート、逆手に取ったビッグビジネスに投資家着目

7/18(火) 14:20配信

Bloomberg

手狭なことで知られる香港のアパートに、市民はしばしば苦情を訴える。だが、ブラックストーン・グループのような投資会社はこうした小さな場所にチャンスがあるとみている。一時預かりの倉庫であるセルフストレージ事業だ。

香港の人口740万人の大多数は狭苦しい住宅で暮らしており、服や靴、本、スポーツ用品などを置いておくスペースが限られている。常に必要なわけではない物を保管する場所を他に探したいという需要がそこにある。

半年前から倉庫を利用し始めたラルフ・マイヤーズさん(38)は、「皆、思い入れのある持ち物を手放したくはない」と話す。舞台のセットや衣装のデザイナーであるマイヤーズさんは、スペースを借りるのに1カ月当たり250香港ドル(約3600円)を支払い、自身の家具の一部を預けている。「香港のアパートは狭くて、倉庫と自分の部屋との間にそれほど大きな差はない」と語る。

ブラックストーンのアジア太平洋部門会長でアジアの不動産担当責任者でもあるクリス・ヒーディー氏は、香港で先月開催されたウォートン・グローバル・フォーラムでのパネルディスカッションで、セルフストレージ業界を「興味深い」と指摘。「必ずしも華のあるビジネスではないが、良いビジネスだ」と述べた。

ブラックストーンは2015年3月、ミニコ・セルフストレージという企業に4億2000万香港ドルを投じたと報じられた。現在の社名はミニボックス・セルフストレージ。

E3キャピタル・パートナーズのマネジングディレクター、サイモン・ティレル氏(香港在勤)は、セルフストレージに関して香港はアジアの主要市場で「最も遅れている」と指摘。「欧米市場を見れば、アジアはこの分野のサービスが甚だしく不足しており、中間層の拡大という人口動態を考えると、大きく伸びる見込みだ」と述べた。

原題:Tiny Hong Kong Homes Offer Big Opportunity for Storage Firms (1)(抜粋)

Narae Kim

最終更新:7/18(火) 14:20
Bloomberg