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【香港】「中央個人データバンク」創設へ、金サ局長

7/19(水) 11:30配信

NNA

 香港政府金融サービス・財務局の劉怡翔(ジェームズ・ラウ)局長は17日に行われた就任後初の記者会見で、金融と情報技術を融合したフィンテックの発展に向けて、異なる金融機関が使用できる「中央個人データバンク」の創設を創新・科技局(ITB)と共同で検討していく方針を明らかにした。18日付香港経済日報が伝えた。
 劉局長は、2008年の世界金融危機に端を発した「ミニ債券危機」が香港で発生して以降、金融機関に対する顧客確認(KYC)をはじめとするリスク管理要求が厳格化されており、銀行の口座開設や投資家活動を限定させていると指摘。口座開設や年金ファンドの購入など、顧客の要望に合わせて銀行がその都度、別途にKYCのプロセスを繰り返している現状を問題視した。香港のフィンテック市場を発展させるためには、銀行の口座開設やリスク評価に利便性を持たせるような、信頼性のある全銀行、全金融商品に開放した集中型の個人データバンクが必要との認識を示した。
 このデータバンクの創設を政府が主導して進めるかどうかとの質問に対しては、「ITBと共同で検討していく」と説明。必ずしも政府主導で進めるのではなく、単一の民間機関に創設・運営を委託する可能性にも含みを持たせた。
 劉局長はまた、グリーンボンド(グリーン債)や再生可能エネルギー事業への投資、環境プロジェクトへの融資など、「グリーンファイナンス」の発展を推進する意向も表明。グリーンファイナンス発展に向けた環境整備を検討していると明らかにした。

最終更新:7/19(水) 11:30
NNA