ここから本文です

運転席なし! 自動運転EVバスの一般試乗…東京のプリンス芝公園

7/19(水) 8:15配信

レスポンス

ソフトバンクグループのSBドライブは7月18日、東京のプリンス芝公園内で、一定ルート内をドライバーなしで走行する自動運転バスの実証実験を公開した。18日午後からはネット上で受け付けた一般人向けに体験試乗を実施。自動運転バスの実用化に向けて受容性や安全性などを調査する。期間は23日まで。

[関連写真]

実証実験で使われる自動運転バスは、フランスのナビヤ社が設計・開発した自動運転専用のEV『NAVYA ARMA(ナビヤ・アルマ)』で、日本国内での走行実験は初。SBドライブは自社が所有する2台をこの実験に提供する。車両は運転席を備えていない完全自動運転車となっており、実験車として決められたエリア内での運転者なしで走行することを可能としている。

車両の寸法は、全長4750mm、全幅2110mm、全高2650mm、車両重量は2400kg、乗車定員は15名(座席数11)。定格出力15kWのモーターを搭載し、最高速はスペック上45km/hだが、実験では8km/h程度で走行する。エアコンも使わない場合なら、フル充電で最長13時間、距離では約150km程度が走行できるという。

自動運転走行時の測位は数センチまで追い込めるRTK方式による高精度GPSを使って行い、周囲の障害物はLiDAR(レーザーレーダー)によって検知。あらかじめルート内を走行してスキャンしながら作成した高精度地図を使って走行する。なお、カメラはドラレコ用として搭載したものの、今回の自動走行には使用していない。

試乗ではコース内に仮想でバス停を設け、その位置で一旦停止。オペレーターがその都度操作して自動走行を繰り返す。ルート内には人が立ち入らないようにガードマンが監視し、ルート上には障害物なども設置しない。この状態ではレールを引いた走行と変わらないとの声も出そうだが、車両は周囲の状況をセンシングしながら走行する。

報道関係者向けには、自動運転バスの前に飛び出す歩行者を検知するデモを実施した。歩行者がスマホを操作しながらルート上に現れると、自動運転バスはクラクションを鳴らすと同時に緊急停止。次に歩行者が動くとその移動を見計らったように動き出した。つまり、自動バスがセンシングしながら走行していることをこれにより披露して見せたわけだ。

SBドライブの代表取締役社長 佐治友基氏によれば、「一般公道での自動運転を実現するには解決すべき障害が山積み。それが簡単に解決できるとは思えないが、まずは工場や実験施設等の限られたエリアでの運用ならばそれは可能。SBドライブとしては、親会社のソフトバンクが整備する次世代通信規格『5G』を用いるなどして、より高精度な運行管理の実現につなげていきたい」とする。具体的には2018~20年頃の実現を目指す考えだ。

試乗申込みはインターネット上で受け付けているが、当日会場で空きがあれば随時試乗は可能だ。乗車料金は無料となっている。

《レスポンス 会田肇》

最終更新:7/19(水) 8:15
レスポンス