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ヒアリ、広がる警戒 不安の声、殺虫剤販売増 常陸太田

7/19(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

常陸太田市の工場に搬入されたコンテナから南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が24匹見つかった問題で、同市役所には、心配した市民から問い合わせの電話が相次いでいる。県はコンテナの外に出た可能性は低いとしているが、市は念のため、学校などに情報を提供。市内のホームセンターでは急きょ、ヒアリ対策の特設コーナーが設けられ、市民が殺虫剤を買い求めるなど警戒感が強まっている。

市によると、県が16日に発表後、市のホームページと防災行政無線でヒアリ発見を知らせた。市民からは「発見場所はどこ」「家のアリはヒアリではないか」などの問い合わせが18日までに15件ほど寄せられた。市はアリの形状などから、いずれもヒアリではないとみて、冷静な対応を求めている。

連休明けの18日には市内全ての幼稚園と保育園、小中学校に対し、発見の経過や対応などを書面で連絡した。今後は市内の事業者にヒアリの見分け方や関係機関への連絡方法について、情報を提供する。

ヒアリ24匹は、台湾から東京・青海ふ埠頭を経て、同市の工場に搬入されたコンテナから見つかった。1匹だけ生きていたが、発見後に死んだ。女王アリや卵は見つかっておらず、県はコンテナから外に出た可能性は低いとみている。

市環境政策課は「周囲に拡散している可能性は少ないが、100パーセントないとは言えない。市民の不安を取り除けるよう早期対応を心掛けたい」としている。

同市中城町の「ホームセンター山新常陸太田店」は発表のあった16日夕、アリ用殺虫剤の特設コーナーを設置した。同店によると、16、17の両日を合わせた同殺虫剤などの売れ行きは、前年の同じ日と比べ4倍。家屋への侵入防止用の粉末タイプが好評だという。

同店は16日のうちに殺虫剤を追加発注。「ヒアリにご注意」などと書いたチラシを掲げる。同店担当者は「在庫をそろえ、お客さまが欲しい時に備えておきたい」と話した。

特設コーナーで18日、殺虫剤を手にした市内の女性(52)は「海に面していない所で見つかるとは思わなかった。愛犬が刺されるといけないと思い買いに来た」と心配そうに話した。 (長洲光司)

茨城新聞社