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ARアプリ開発用SDKの新バージョン「Wikitude SDK 7」をリリース、グレープシティ

7/19(水) 8:10配信

@IT

 グレープシティは2017年7月14日、iOS、Android用アプリ開発者向けのAR(Augmented Reality:拡張現実)アプリSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)の最新版「Wikitude SDK 7」をリリースした。

 Wikitude SDKは、JavaScriptやHTML、CSSを使って、既存のアプリにAR機能を追加できるSDK。Wikitude SDK 7では新たに、「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」と呼ばれる技術によって、物体そのものをマーカーにできる物体認識型ARやトラッキング機能がサポートされた。

 ARはカメラで撮影した映像へ3Dモデルや画像などを重ね、現実とは異なる疑似表示を実現する技術。撮影する対象物によって、特定の画像を認識するタイプ、位置情報を認識するタイプ、特定の立体物を認識するタイプ、撮影している空間を認識するタイプの4種類に分類できる。Wikitude SDK 7では、これら4タイプのARアプリを開発できる。

 新機能の物体認識とトラッキング機能は、例えば「商品パッケージを認識する」といった、特定の物に情報を付加するときに活用できる。物体の認識には、あらかじめ「マップ」と呼ばれるデータを用意する。そして、ARアプリ実行時にカメラで撮影したフレームデータと、マップのデータとを比較することで、特定の個体を認識する仕組み。マップデータは、認識させたい物をスマートフォンなどで撮影した動画ファイルから作成する。

 Wikitude SDK 7では、複数の物体の同時認識する機能も実装可能で、それぞれへARオブジェクトを同時に表示できる。また、認識した複数のターゲットの間の距離や方向を取得したり、複数のターゲットを認識したときに表現を変えたりするような制御も可能。従来の物体認識アプリでは、同時に複数のターゲットが映っているときには、最初に認識した物体だけしか表示できないものが多かった。

 Wikitude SDK 7は無償利用が可能。ただし、開発したアプリをApp StoreやGoogle Playなどで配布する場合にはライセンス契約を要する。ライセンス価格は、買い切り型(2017年7月末開始予定)が26万8000円(税別、以下同)から、年間サブスクリプション型が36万9600円/年から。

最終更新:7/19(水) 8:10
@IT