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復帰の三浦皇成を独占直撃「妻のサポートに感謝」「進化した姿を見てほしい」

7/19(水) 12:56配信

東スポWeb

 昨年の8月14日の札幌競馬で落馬し、骨盤5か所骨折、左肋骨9本骨折などの重傷を負った三浦皇成騎手(27=美浦・鹿戸)が、1年のリハビリを経て、ついに8月の札幌競馬で復帰する見込みとなった。事故の記憶、過去と現在の自分、家族について――。単独インタビューで、その胸中に迫った。

 ――落馬事故から約1年。復帰までかなりの時間を要した

 皇成:昨年末ごろには春の東京開催に間に合えば…と思っていたんですけどね。なかなか骨折箇所が完治しなくて。特に深刻だったのが骨盤の骨折。計5回の手術のうち3回が骨盤でした。騎手のケガの中でも症例が少ない部分なので、慎重に慎重を期してきました。

 ――改めて事故の瞬間を振り返ると

 皇成:まずは「ああ、今日のメーン乗れるかなぁ」くらいの感覚。しかし、だんだんと痛みが強くなって、救急車に乗った時は「今週…いや来週もキツいかな」くらい。その後、検査を進めるにつれて少しずつ自分の置かれている状況が分かってきました。馬の両前肢で後ろから肋骨と骨盤を蹴られたのですが、もう少し上部…首や腰を蹴られていたら、どうなっていたか分からない。お医者さんからは「まずは命が助かったことだけでも良しとしてください」と言われました。

 ――そこから懸命のリハビリを重ねてきた。現在のコンディションは

 皇成:万全です。もともと調教に乗りながら状態を上げようとは思っておらず、次に馬に乗る時は「休む前以上の肉体を手に入れてから」と思っていたので。特に下半身、インナーマッスル、ボディーバランスに重点を置いて鍛えてきました。初めて馬に乗った14日も違和感がなく、筋肉痛も一切なし。自分が踏んできたプロセスに間違いはなかったと、自信が深まりました。

 ――メンタル面は

 皇成:自分でも不思議なくらいモチベーションは高いです。今までにないくらい自身の体と向き合って、日に日に手応えを感じているので。果たして今のコンディションでレースに乗ったら、どれだけ馬と同調できて、いいパフォーマンスを発揮できるのかって。レース勘の部分だけは何とも言えませんが、不安よりもはるかに楽しみの方が大きいです。

 ――ケガの前よりエネルギッシュだ

 皇成:そうですね。いつしか失っていたガムシャラな気持ちを取り戻すことができた。1年目に新人王を取って周りも含めてワーッとなって、その後は少しずつ成績が下がったんですが、どこかで自分に言い訳をしていたんでしょうね。デビュー年はローカル中心。今は中央場所で一流相手に競っているんだから仕方がないだろう、と。でも今回、自分を見つめ直してよく分かりました。ただ単に自分がそういうレベルになかった。これに気付けただけでも、この1年には価値があったのかなと。1~2か月の休みでは何も変わらなかったでしょうね。

 ――周囲のサポートも大きかった

 皇成:いろんな人に助けてもらいましたが、何より一番は家族。特に妻(ほしのあき)には入院中、毎日病院に来てもらって…。お弁当を持って、娘を連れて病室に来てくれるのが一番幸福でしたね。感謝してもしきれません。

 ――これからの目標を

 皇成:まずは無事に復帰すること。思い入れがあり、落馬した札幌競馬場で第一歩を踏み出したい。8月12日復帰に向けしっかりやりたい。あとは海外や地方出身のトップジョッキーと同じ舞台で張り合いたい。そういう気持ちでこの1年間やってきましたから。それが家族や応援してくれる人、それから5歳のころから騎手を目指してきた自分自身の期待に応えることになると思うので。「進化した三浦皇成」を見てほしいです。

 ――最後に確認ですが…夫婦仲は円満ですよね

 皇成:昔から円満ですよ! これはしっかり書いておいてください(笑い)。


【負傷から復帰まで】
☆2016年
▽8月14日 札幌競馬7R(3歳上500万下・ダ1700メートル=モンドクラフト)で落馬負傷。市内の病院に救急搬送される。当初は「胸部打撲、肋骨骨折、外傷性気胸の疑い」と発表
▽8月18日 1回目の手術
▽8月25日 前記に加え、骨盤など複数箇所の骨折と診断される
▽9月中旬 茨城県内の病院に転院
▽12月下旬 自宅に戻り通院でのリハビリを開始

☆2017年
▽2~3月 松葉づえを使っての歩行練習
▽4月下旬 松葉づえが取れる
▽7月14日 乗馬に騎乗
▽7月18日 トレセンで競走馬の調教に乗る
▽7月19日 追い切りに騎乗する

最終更新:7/20(木) 7:37
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