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飯舘産サヤインゲン 19日に7年ぶり出荷

7/19(水) 10:16配信

福島民報

 福島県飯舘村産のサヤインゲンが19日、7年ぶりに出荷される。モニタリング検査で放射性セシウムが基準値を下回った。村内で栽培された野菜が出荷されるのは東京電力福島第一原発事故後初めて。
 村内深谷の農業末永瑞夫さん(64)が19日早朝、約40キロ分をJAふくしま未来を通じて福島市の卸売市場に出荷する。時期を少しずつずらして定植したため、今後は10月ごろまで随時、収穫・出荷する予定。
 原発事故前の2010(平成22)年度は村内の農家146軒が計約5・6ヘクタールでサヤインゲンを栽培していた。村の主要作物で最大の年間約5400万円の売り上げがあった。真っすぐで青々とした色合いが首都圏を中心に高い評価を得ていた。
 原発事故で栽培農家がゼロになり、JAふくしま未来飯舘村インゲン部会長を務める末永さんは危機感を覚えた。「飯舘産のサヤインゲンを次世代に残したい」と再開に乗り出した。5月中旬、除染と地力回復を終えた約8アールの畑に苗を植えた。県の「ニホンザル被害防止対策実証事業」として、フェンスと電柵を周囲に張り巡らす露地栽培とハウス栽培の2種類に取り組んだ。
 村内に自宅を再建中で、避難先の福島市から通いながら管理している。
 18日は出荷する約40キロ分の収穫、選別作業に励んだ。来年は約20アール、将来的には原発事故前の約30アールを上回る約40アールで育てるつもりだ。「飯舘のインゲンは日本一。より多くの人にこの味を届けたい」と願った。

福島民報社

最終更新:7/19(水) 10:46
福島民報