ここから本文です

MRJやペッパーの開発会社が債務超過に。倒産はしないの?

7/19(水) 17:40配信

投信1

「アベノミクス景気」でも倒産は起きる

景気はいいのか、悪いのか?  感じ方は人それぞれかもしれませんが、マクロ景気だけに着目するのであれば好景気ということになります。

実際、日本経済は自民党が旧民主党から政権を取り戻した2012年12月から現時点まで、既に戦後3番目の景気拡張期が続いています。

来月、8月には1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月まで57か月間続いた高度経済成長時代の「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目の景気拡張期を達成することになります。

ただし、そのような好景気のもとでも倒産の憂き目にあう企業もあります。

6月26日に民事再生法の適用を申請し、これが東京地裁に受理されたタカタ <7312> の例は記憶に新しいところです。各種報道によると、最終的な負債総額は1兆円を超える見通しで、これは製造業としては戦後最大規模とのことです。

では、「アベノミクス景気」のもとでも、今後さらにこのような大型倒産は続くのでしょうか。

一般的に、倒産は不況期に多く起きるとされていますが、好況期だからといって、油断はできないことはタカタの例からも明らかです。そのため、答えはイエスとなるのではないでしょうか。

ちなみに、倒産とは平たく言えば財産を食い尽くして企業がつぶれることですが、タカタの場合、直近の決算(2017年3月期末)での自己資本比率は7%と債務超過にはなっていませんでした。

それにもかかわらず、法的整理(倒産)の道を選んだのは、今後の巨額のリコール費用を考慮すると、いずれ債務超過となることが確実視されたためです。

そう考えると、既に米国での原子力発電事業の巨額損失により債務超過になっている東芝 <6502> は、かなり危機的な状態にあると考えるのが自然なのかもしれません。

MRJの三菱航空機やペッパーのソフトバンクロボティクスも債務超過に

とはいえ、債務超過が全て倒産に結びつくとは限らないことにも注意したいと思います。

最近の例では、MRJを開発製造する三菱重工 <7011> の子会社の三菱航空機や、ソフトバンクグループ <9984> の傘下でヒト型ロボット、ペッパーを開発・販売するソフトバンクロボティクスが、2017年3月期末時点で債務超過になったことが報じられています。

しかし、いずれも事業は継続される見通しであり、また債務超過となったことが親会社の経営に対して甚大な影響を及ぼす可能性は現時点では限定的です。

なお、三菱航空機の場合は、当初予定に比べて開発が大幅に遅延し売上が計上できない期間が想定以上に長引いたことが、2017年3月期末で約510億円の債務超過に陥った要因です。

一方、ソフトバンクロボティクスは、既に発売済のペッパーの採算性が低いことや、開発費負担の継続により約310億円の債務超過となっています。

1/2ページ

最終更新:7/19(水) 18:10
投信1

チャート

東芝6502
341円、前日比-4円 - 10/18(水) 15:00

チャート

三菱重工業7011
4530円、前日比+34円 - 10/18(水) 15:00

チャート

ソフトバンクグループ9984
9833円、前日比-50円 - 10/18(水) 15:00