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【全文】震災がテーマの小説で芥川賞受賞、沼田真佑氏が会見「部屋着のまま来た感じ」

7/19(水) 22:25配信

ログミー

2017年7月19日に第157回芥川賞の選考会が行われ、沼田真佑氏の『影裏(えいり)』が受賞しました。当日に行われた受賞会見の全文書き起こしです。

部屋着のまま来た感じ

司会者:それでは、沼田様、受賞された今の気持ちをお願いいたします。

沼田真佑氏(以下、沼田):本当に光栄です。……あの、まだ1作しか書いていないので、がんばります。はい。

司会者:よろしいでしょうか。では、質疑応答に移りたいと思います。ご質問のある方は挙手をお願いします。

記者1:どうもおめでとうございます。読売新聞のウカイです。おめでとうございます。

沼田:どうもありがとうございます。

記者1:候補になったときには、「初めて買った安いギターで有名なライブハウスのステージに立ったような気分だ」というような言葉をおっしゃってたんですけれども。

実際今度獲っちゃいましたけれども、改めてステージに立っただけではなくて獲ってしまったということについての感想をもう一度。

沼田:やっぱり1本しか書いてないというのはありますので、なんか……例えばジーパン1本しか持っていないのにベストジーニスト賞みたいな(笑)。

(会場笑)

沼田:まあ、そういう。

記者1:受賞の知らせはどこで待って、聞いた時の瞬間の自分の思いというのを。

沼田:いや、本当にもう、編集者の方と飲むところで待ってたんですけど、本当そのつもりなかったので部屋着のまま来た感じで、朝から着ているようなTシャツとかですいませんけれども。まあ本当にうれしかったです。

震災の「崩壊」をうまく表現した

記者1:選考委員を代表して高樹のぶ子さんが強く、「震災を中心にして、人間と自然の崩壊というのを、非常にうまく表現してる」というふうな高い評価がありました。

一方で、大バトルになったようで、大反対だという意見もあって。

沼田:ああ、そうですか。

記者1:「この人は書いていける」という高樹さんと、「いや、もう書いていけないんじゃないか」という意見も出たようですが。

沼田:本当に(笑)。

記者1:ご自身、そういう、今、記者会見になったばっかりなんですが、そういう選考委員の評価を聞いて、今、間接的にお伝えしただけなんですけど、どのような感想をお持ちでしょうか?

沼田:いや、もう本当にどのような意見もそのとおりだと思いますので。まあ、あとでいろいろ精神的にくるでしょうけど、今は本当に、もうありがたいと思っています。わざわざこの場に呼んでいただいて。

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最終更新:7/19(水) 22:25
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