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「焦りは逆効果…南北関係修復の意志を行動で示すべき」

7/19(水) 7:17配信

ハンギョレ新聞

-専門家が見た「南北対話」- 「北朝鮮を対話に出させるためには 北朝鮮の要求事項に寛大なアプローチが必要」  「韓米軍事訓練の中止など 北朝鮮が掲げる提案に対し 前向きに立場を整理すべき」

 政府が先日、北朝鮮側に軍事当局者会談と赤十字会談を同時に提案したことについて18日、急ぐよりも落ち着いて待ちながら準備すべきだという意見が専門家たちの間から出ている。特に政府が南北関係修復の意志を言葉だけでなく行動で示してこそ、北朝鮮が南北対話に隔たりなく出る可能性が大きいという指摘が提起されている。

■ひとまず落ち着いて待つべき 
 政府が北朝鮮に対話を提案したからには、ひとまず落ち着いて待つ必要があるという意見が多い。北韓大学院大学のク・ガブ教授は「今はあまり急いではいけない。北朝鮮の反応を見て対応する程度と思われる」と話した。ややもすれば北朝鮮の反応が遅くなり焦って“空振り”する場合、南北関係の修復に逆効果なばかりだということだ。

 現実的にも特に政府がすべきことはあまりない。かつて金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代には、南北間の公式・非公式チャンネルが稼動している状況であり、このようなチャンネルを活用して事前に意中を打診することが可能だった。しかし、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府を経て、このようなチャンネルがいずれも断絶した状態なので、現実的に北朝鮮の反応を待つしかない。崇実大学のイ・ジョンチョル教授は「韓国の立場からすると、時期的に早期対話の必要性は明らかだが、北朝鮮が対話を受ける環境を作ったのかという側面から見ると、今回の対話の提案はちょっと早い感もある」とし、「今は落ち着いて待つ時のようだ」と話した。

■対話への意志を示せ
 専門家らは、南北対話をうまく解いていくには政府が南北関係修復の意志を積極的に示さなければならないと指摘した。ク・ガブ教授は「我々が包容政策を取れば北朝鮮はいつでも出てくるという考えは間違っていることもある」とし、「北朝鮮に出てくるようにさせ、生産的な対話をするためには、北朝鮮が本当に望むことを聞こうという態度を見せなければならないだろう」と話した。

 政府がこれまで「ベルリン構想」などを通じて6・15共同宣言と10・4首脳宣言の継承を公言し、南北経済協力の青写真を提示したのは、南北関係修復の意志を示すものとみられる。しかし、政府はいざ北朝鮮が要求してきた韓米合同軍事演習の中止などについては全く柔軟性を見せておらず、5・24措置と開城(ケソン)工業団地・金剛山観光再開のような懸案についても、新たな展望を示していない。ク教授は「私たちが大きな度量で臨まない限り、南北会談が開かれても毎回衝突ばかりになり、うまくいかない可能性もある」と警告した。

■会談の議題に対する立場をまとめよ
 北朝鮮が軍事当局会談と赤十字会談の提案に対して、修正提案してくる可能性に備えなければならないという意見もある。南北関係の改善という大きな流れで政府の立場を整理しなければならないということだ。

 政府の軍事当局会談提案の意図は主に、拡声器放送とビラ散布、さらには偶発的な衝突防止などの議論にあるとみえる。しかし、北朝鮮は軍事的な敵対行為に、来月開かれる乙支(ウルチ)フリーダムガーディアンなど韓米合同軍事演習まで含める可能性がある。赤十字会談でも、離散家族の再会だけでなく、昨年4月に脱北した女性従業員12人と北朝鮮に戻ることを望むキム・リョンヒ氏の送還などを逆提案する可能性もある。チョン・セヒョン元統一部長官は「私たちが望むことだけをしようというのは難しいだろう。北朝鮮が持ち出す提案に対して、韓国の立場を前向きにまとめなければならない」と話した。

 米・中など周辺国との緊密な協力の必要性も指摘された。東国大学のキム・ヨンヒョン教授は「北朝鮮核問題と関係なく、南北間の緊張緩和のために南北対話の必要性があるという点を米国などに説明する必要がある」と話した。

パク・ビョンス、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/19(水) 7:17
ハンギョレ新聞