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沖縄の長寿に提言、改善訴え 日野原重明さん「究極のゴールはよりよく生きる」

7/19(水) 5:35配信

沖縄タイムス

 100歳を過ぎても現役医師を続け、105歳で死去した聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんは生前、沖縄に何度も足を運んだ。講演会などで「長寿県沖縄」の崩壊に危機感を示しながら生活習慣の改善を訴えたほか、沖縄戦や基地問題に触れ、平和の大切さも発信してきた。

 日野原さんは1995年に沖縄で開かれた世界長寿地域宣言集会の講演で、「沖縄の長寿は戦前の人の功績で、今の若い人が育ってくると沖縄の長寿は無くなる」などと警告。2002年の本紙インタビューでは長寿の危機が現実となった沖縄に対して「年齢で長生きしているだけでなく、健康長寿を実現しているかが重要」と指摘し、「究極のゴールはよりよく生きること。よく老いることは、いくつになっても新しい挑戦に情熱を燃やし、始めることができる」と訴えた。

 11年に那覇市の銘苅小学校であった「命の授業」では「命は目には見えないけれど、一人一人が持っている時間のこと。それを大切にして、人のために使うことが『生きる』こと」などと話した。「将来、どういう大人になるのか今から考え、目標に向かって頑張って」と、子どもたちに笑顔でエールを送った。

 15年に那覇市内で開かれた講演会では沖縄戦に触れ、「沖縄こそ平和のパラダイスにしないと駄目だ。米軍基地が占領しているのは間違っている」と強調。沖縄から世界へ平和を発信することを望み、「一人一人の命が大切に守られ、互いに許し合うこと。それによって平和がもたらされる」と説いた。

最終更新:7/19(水) 7:20
沖縄タイムス