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あなたでもお金持ちになれる「マネーレコーディング」のすすめ

7/20(木) 6:20配信

ZUU online

筆者は現在、金融の専門家とタッグを組んでマネースクールを開講している。同じお金のセミナーであっても、「マネーレコーディング」と告知した途端に、反応が鈍くなる。

マネーレコーディングとは、簡単に言ってしまうと「家計簿」のことだ。家計簿と聞くと、「主婦がレシートと電卓を付け合わせてやるもの」だという非常に地味なイメージをお持ちの方も多いかもしれない。

しかし、実は、マネーレコーディングこそ「投資を行う上での最初の一歩」なのだということを、あなたはご存じだろうか?

■「お金を稼げばうまくいく」という勘違い

投資に関する相談の中で、多く寄せられるもののひとつが「資金がない」という悩みである。投資を行うためには原資が必要である。その原資をつくるためにはお金を貯めなければならないが、貯めるためには収支の現状を把握することが必須となってくる。

お金を貯められない人に限って、「お金を稼げば元手をつくれる」と勘違いしている人が多い。しかし、それは例外的に稼ぐ能力がある場合に限ることであって、多くの方にとっては、いくらたくさん稼いだところで、稼いだ先から使ってしまっては元も子もない。もし、バケツに穴が開いていたら、まずはそこを塞がない限り、せっかく水を汲んでも穴から流れていってしまうだけである。

■「稼ぐ」と「殖やす」は自分のコントロール下にはない

なぜ、マネーレコーディングが投資を行う上でそれほど大事なのだろうか。それは自己資金を管理できない人は、投資を行っても管理しきれないことが多いからである。

もともと、お金には「稼ぐ」「使う」「貯める」「殖やす」という4つの局面がある。このうち、「稼ぐ」というのは相手(会社)あってのことであるから、とりわけサラリーマンはなかなか自分の自由に決めることはできない。

4つの局面の中の「殖やす」作業が投資に当たるワケだが、これも実は「運用先に任せる」という投資の性質上、基本的に自分が関与できる部分は少ない。投資で自分に決定権があるのは、「いつ」「誰に」「どの商品に関して」「いくらのお金を」「いつまで預けるのか?」といったことだけである。つまり投資とは、最初の選択がほぼすべてを決めると言っても過言ではない。

このように、多くの人が興味を抱いている「稼ぐ」ことと「殖やす」ことに関して、実はその大部分が「自分にはコントロールできないこと」なのである。

■思っているだけでは「お金は増えない」

もう、お分かりのことと思うが、「収入と支出のどちらがコントロールしやすいのか?」と言えば、それはもちろん支出のほうだ。自分で決めることができるのは、もっぱら「使う」ことと「貯める」ことである。

どうしたら貯める量を増やすことができるのかと言えばそれは、

(1)稼ぐ量を増やす
(2)使う量を減らす

のいずれかしかない。

世間でよく言われるお金を貯める方法の一つとして、「貯める目標金額を決める」というのがある。それはもっともなことなのだが、単に「1年に100万円貯める」とか「60歳までに老後資金の5000万円を積み立てる」といったように、当てずっぽうに決めてもあまり意味はない。

残念ながら、漠然と「お金が欲しい」「何とか増えないかな」と思っているだけではお金は増えない。そもそも、お金の出入りがわからないのに、いきなり「老後資金として月々5万円ずつ貯める」などと決めても、挫折するのがオチである。

お金についての相談を受けていると、時々「家計簿をつけて真実を知るのが怖い」という人がいる。しかし本当に怖いのは「今がどうなっているのかわからない」ことのほうである。確かに、家計簿をつけることによって、「自分は買い物依存症だ」とか「趣味に多大なお金を使っている」といった癖がわかってしまうかもしれない。だが、それが大事なのである。

■自分のクセを知り、手を打つことが大事

マネーレコーディングで大切なのは、自分の性質を知ることだ。知れば、「どうしたらそのクセが出ないようにできるか?」といった対策を打つことが可能となる。けれどわからなければ手の打ちようがない。

マネーレコーディングを行うポイントとしては、「なるべくムリのない範囲で家計簿をつけてみる」ことである。今は便利なスマホアプリなどもいろいろ出ているので、そういったものを使うといいだろう。1円単位までぴったり合わせる必要はない。8割方が把握できれば御の字である。

中には「続けなければ」という思いが負担になって挫折してしまう人がいる。しかしマネーレコーディングとは、あくまでも「現状を把握するための手段」であって、続けることが目的ではない。まずは2、3ヶ月つけてお金の流れを把握し、後は必要に応じてつけるのでも構わないだろう。

自分がどこにムダな費用を使っているのか、というのは記録しないとなかなか分からない。だが記録を取って一度ムダを発見できたなら、そこを削りさえすれば、その分、収入が増えたことと同じ効果をあなたにもたらすことになる。仮にそれで1万円を削減できたなら、おそらく楽しくなってくるに違いない。

俣野成敏(またの なるとし)http://www.matano.asia/
1993年、シチズン時計株式会社入社。31歳でメーカー直販在庫処分店を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)や『一流の人はなぜそこまで◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に10万部超のベストセラーに。2012 年に独立。複数の事業経営や投資活動の傍ら、「お金・時間・場所」に自由なサラリーマンの育成にも力を注ぐ。

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最終更新:7/20(木) 6:20
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