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元お笑い芸人FPに聞く。アラサー女性が安心して楽しくお金を増やせる方法とは?【後編】

7/20(木) 11:10配信

ZUU online

元お笑い芸人で、現在はファイナンシャル・プランナー(FP)として活躍している篠原充彦さんにお話を伺っています。

前編で印象的だったのが「自己投資が大切。僕はFPへの転身が大きな自己投資だった」という篠原さんの言葉でした。

なぜ、篠原さんはお笑い芸人からFPに転身したのでしょうか?

後編では、篠原さんがFPになった経緯をお伺いします。

■お笑い芸人からFPに転身したワケ

――篠原さんがお笑い芸人からファイナンシャル・プランナーになった経緯が気になります。そもそも、お笑い芸人を目指したきっかけは何ですか?

関西に住んでいたので、常に「おもろいこと」ばっかり考えていました。例えば学校の先生が授業でボケて、スベったりしますよね。そうするとその日の夜にお風呂の中で「先生は何でスベッたんやろ」「こうしたらスベらんのになぁ」と考えるような子どもでした(笑)。

あるとき、授業で僕がボケた瞬間に先生がツッコんでくれて、クラスでウケたんです。そこから、僕が何かしゃべる時はクラスの皆が聞いてくれるようになったり、自分の言うこと・やることに、影響力が出てくるようになりました。その頃から、「将来、自分の感性でみんなが笑ってくれる仕事ができたらいいな」と思っていました。

■人生で一番辛かった、芸人を辞めたとき

――高校卒業後は、吉本総合芸能学院(NSC)に入学され、コンビを結成。しかし、26歳の時に、コンビを解散されたんですよね。

2丁目劇場の閉鎖が決まって、大阪で立てる舞台がなくなり、東京へ移らなければいけない状況になりました。「また東京でゼロからスタートするのはキツイな」という思いがありました。あと、付き合っていた彼女(現在の奥さん)がいたことも、芸人を辞めようと思ったひとつの理由です。

当時は、街を歩いていてもときどき気づかれるような、中途半端にメディアにも出ていた状況だったので、気持ちの部分でも、なかなか辞めにくかったです。芸人を辞めた時は、人生で一番つらかったですね。

■飛び込み営業でトップセールスマンに

――辞めた後は、どうされていたんですか。

「とにかく仕事漬けにしてお笑いのことを忘れよう」と、関西の会社へ就職しました。

飛び込み営業の会社で、お水のレンタルサーバーを置いてもらう仕事です。前の日に契約が取れなかった人は次の日の朝礼で並ばされ、会長から灰皿が飛んでくる、という会社でした(笑)。会社の理念が壁に貼ってあったんですが、「俺はできる」という一言だけで、それを、朝から声が枯れるまでみんなで読むんです。

――それは…… すごいですね(笑)

仕事ではアポなしで店舗やオフィス、家庭などを回るのですが、僕は芸人時代にいろんな所で舞台経験があったので、全然苦じゃなかったです。入社後はトップセールスマンになり、1年後には役職にも就きました。入社当時は芸人時代に借りていた借金もあったのですが、半年くらいで返済できました。

■嫉妬心を燃やし、資格取得を目指す

――FPを目指したきっかけは何だったんですか?

営業をしていた頃、新人の営業に同行する機会がありました。そのとき、お客さんだった焼き鳥屋のオーナーさんとお金の話になりました。

するとその新人さんが「ランニングコストはいくらで、損益分岐点はここで……」と、具体的な数字の話をし始めたんです。でも、自分は数字のこととか一切わからない。

結果的にオーナーさんが納得して、契約が決まりました。後で彼になぜそんなに数字に詳しいのか聞いたら、「学生の頃税理士を目指していたので、勉強していたんです」と笑っていて、ものすごく嫉妬心が出てきました(笑)。そこで、「自分も数字に強くなろう」と決心しました。

――「嫉妬」がモチベーションになったんですね(笑)

僕のモチベーションは、全て「嫉妬」から来ていると思います。憧れが嫉妬に、嫉妬が憎悪に変わり……(笑)。結果的に、それが自分のガソリンに変わるんですね。

ーーFP資格との出会いは?

「稼げる資格」について書いてある本を買って、見ていたんです。実務経験が必要なものがほとんどでしたが、その中でFPは「誰でも可」と書いてあったんです。「これや!」と思いました。

あとは営業マン時代、実はすごくお金に振り回されていたんですね。収入はたくさんありましたが、その分ゴールドカードで服を買ったり、飲みに行ったりとお金を使い切っていました。芸人時代と比べたら収入は増えたのに、全然豊かになっていないことに気がついた。だから、お金の知識をつけたいと思いました。

■女性から恋愛相談をされるFPになった

――芸人から営業マンを経て、見事ファイナンシャル・プランナーになった篠原さんにうかがいたいのですが、実際に相談を受けるなかで、男性と女性でお金に対する考え方の違いはあると感じることはありますか?

僕のところに相談に来る方って、女性の方が実は多いんですね。それこそ、アラサー世代を含む20代中盤~40代くらいの方がいらっしゃいます。

基本的には、女性はライフプランを作るのに向いていると思います。例えば占いでも、男性はそんなに気にしませんが、女性は「当たってる」「私、そうかも」など、感情移入することが多いですよね。

だから、ライフプランを作って必要な数字を「見える化」すると、感情移入して自分ごととして考えられる。女性の方がお金に関する決断が早く、投資をする時も迷わずスパッと決める傾向にあると思います。

――篠原さんの所へ相談にいらっしゃる女性は、どんな内容が多いんですか?

1番多いのは、「お金はあるけどどうしたらいいかわからない」という、資産運用系の相談です。2番目は、今の家計に関すること。「家計がこのままでいいか見てもらいたい」「保険の見直しをしたい」などですね。で、3番目は、恋愛相談です。

――え!恋愛相談ですか!

お金の相談ってね、話を聞いていると絶対、人生の話になるんです。「実は結婚を考えている」「どうしたら彼氏ができるのか」とか、その人のホンネが出てくるんです。

僕は44歳で結婚もしていますから、男性の立場からアドバイスができるので、恋愛相談はよく受けます。僕も〝恋愛四十八手〟という恋愛テクニックをメモしていて、本が出せそうなくらいネタがあります(笑)。

■「仕組み化」「続ける」ことでお金を増やす

――女性がお金を増やしていくために、効果的な方法を教えてください。

「仕組みをつくること」ですね。例えばスターバックスなどのカフェについ行ってしまう人がいるとします。その人が「カフェに行かないようにする」のは難しいですよね。

そういう場合は「プリペイドカードを使う」という方法がおすすめ。例えば3000円分チャージしておいて、「これがなくなったら今月カフェに行くのはやめよう」と決める。これも、仕組みのひとつです。

あとは、投資にしても数年で見返りを求めるのではなく、まずは10年続けてみる。経験したことがないから怖い、と考える女性もいるかもしれませんが、10年、15年で積み立てを続けていたら、間違いなくお金は返ってきます。

――ご自身が「これでお金を増やせたな」、と思う具体的な経験があれば教えてください。

これはセミナーでもよくウケるんですけど、住宅って賃貸かマイホームかでよく悩みますよね。でも僕は「持ち家は欲しいけどローンは払いたくない」って思ったんです。そこで、1階は店舗にした住宅を建てたんです。そしたら賃貸収入でローンが払えるでしょ。視点を変えたらお金が増える、ということですね。

この話、詳しくは『世界一笑えてわかりやすいお金の増やし方』の78ページに書いてあるんで、興味ある人はぜひ読んでください(笑)。

■知識を得るだけでなく実際に行動を

――最後に、もし過去の自分に声をかけるとしたら、どんなことを言いたいですか。

「気づいた時に早めに実践しよう」ということを伝えたいです。例えばこの記事を見た人が僕の本を読んで、その日から書いてあることを実践した人は、5年後には状況が変わっていますよね。でも、知識を得ても何もしない人は、5年後も何も変わっていない。せっかく知識を得たのに、動かないのは本当にもったいないことです。

自転車に乗る時に『自転車の乗り方』の本ばかり読んで、乗らない人はいないですよね。なのでこの記事を読んだ方にもぜひ、怖がらずにできることから実践してみて欲しいです!

■取材に協力してくれたのは…

篠原 充彦さん
元漫才師のファイナンシャル・プランナー(CFP)。吉本総合芸能学院(NSC)卒業後、テレビなどで活躍したが、吉本心斎橋筋2丁目劇場の閉館に伴いコンビを解散。飛び込み営業の会社に就職した後、FPとして独立。全国の高校、大学、企業、病院などで「笑い」と「お金」を融合させた『お笑いマネー講座』を展開し、人気を集めている。著書に『世界一笑えてわかりやすいお金の増やし方』(イースト・プレス)。

Y子
大学卒業後、出版社勤務等を経てフリーライターに。インタビューや取材、記事制作などを行う。20代の終わりが近づき、ただ漠然と貯金をすることに疑問を感じ「投資」に関心が出てきた。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:7/20(木) 11:10
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