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広島・新井爆勝V撃!今季最多14点 浩二に並ぶ通算2284試合出場飾った

7/20(木) 6:03配信

デイリースポーツ

 「阪神3-14広島」(19日、甲子園球場)

 広島の新井貴浩内野手(40)が節目の試合で躍動した。3-3の八回にマテオから決勝の適時二塁打。今季30度目の逆転勝利に導いた。この試合で歴代15位タイの通算2284試合出場を達成し、“ミスター赤ヘル”山本浩二の記録に並んだ。チームは15安打で今季最多の14得点で快勝。2位・阪神との差を9ゲームとした。

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 バットの芯で捉えた白球が、低いライナーとなってグングンと伸びる。西岡も、そして福留も追い付くことができない強烈な打球だ。二塁塁上に到達すると、新井はようやく表情を崩した。30度目の逆転勝利をもたらす会心の一撃だ。

 「みんながつないでくれたチャンス。良い投手だし、追い込まれたら厳しい。思い切りいこうと思っていた」

 3-3の八回1死一塁でマテオと対峙(たいじ)。初球、152キロの直球をフルスイングした。「みんなが喜んでくれてうれしい」。代走の野間に代わりベンチに下がると、ナインとハイタッチ。チームメートの笑顔が印象的だった。

 節目の一戦だった。この試合で歴代15位タイの通算2284試合出場になった。その数字は幼少期に憧れ、プロ入り後は恩師となったミスター赤ヘル・山本浩二氏が残した記録だ。「それはピンとこないなぁ。みなさんのおかげです」と感謝の言葉を紡いだ。レジェンドに並ぶとともに、また1つ球団史にその名前を刻んだ。

 プロ19年目の40歳。昨季通算2000安打を達成した時「気持ちだけでは打てない」と言った。打撃では、バットのヘッドを極端に投手側に傾ける。バットを寝かせて構える丸とは対照的なフォームだ。テークバック(予備動作)がとりにくくなるが、バットが「遠回りせず最短距離で出せる」と分析した。積み上げてきた確かな技術に、衰えはない。

 ベテランの一撃でチームは勢いを加速させ、本塁打なしの15安打で14得点。「タクローさん(石井打撃コーチ)がいつも言っているように、みんながつないでつないで、という意識だった」。終盤に阪神を突き放しゲーム差を「9」に広げた。

 開幕を4番で迎えながら、シーズンが進むにつれ先発出場は減ってきた。それでも勝負強さは不変。さらに新4番の鈴木に助言するなど精神的支柱としてチームを支えている。得点が入るたびに若手と一緒になって喜びを爆発させた。垣根がない一体感を生み出せるのも、ベテランの大きな功績だ。

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