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<小野憲史のゲーム時評>クラシックミニの人気 レトロゲームの活用法は

7/22(土) 11:00配信

まんたんウェブ

 超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、ゲーム開発と産業を支援するNPO「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史さんが、ゲーム業界の現在を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回は、「ファミコン」や「スーパーファミコン」のゲームを楽しめる「クラシックミニ」シリーズを取り上げます。

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 任天堂が2016年11月に発売し、スマッシュヒットを記録した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(クラシックミニ/ファミコン)」。テレビに接続すれば30種類のファミコンソフトが遊べるという商品だ。同社は第2弾「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(クラシックミニ/スーパーファミコン)」の発売を10月5日に予定している。

 「クラシックミニ/ファミコン」はいったん生産を終了している。任天堂のホームページでは「再開時には案内する」と告知されているから、販売再開の可能性はあるのだろう。それにもかかわらず、ネット上では定価5980円(税抜き)の商品に対して、1万円前後で売買されている。待ち切れないというわけだ。「クラシックミニ/スーパーファミコン」の供給体制は不明だが、早期に生産が終了すれば、同様の事態が予測される。

 そこで議題になるのが、レトロゲームを含めたIP(知的財産権)の活用法の在り方だ。ゲームの中には「ドラゴンクエスト」シリーズのように定期的にリメークされるものもあるし、任天堂もレトロゲームをダウロードできる「バーチャルコンソール」を「Wii」「Wii U」向けに展開している。しかし大半のゲームは実質的に死蔵されており、有効活用されているとは言いがたい。

 実際に6月29日の任天堂株主総会では「(バーチャルコンソールについて)ビジネスモデルとして成立するか、十分な需要が存在するのかなど、そういう点の調査も含めた検討を進めて発売を決定したい」といった趣旨の回答をしている。やり方次第で収益が見込める以上、慎重に進めたいというわけだ。

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最終更新:7/22(土) 11:00
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