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INFOBARやiida、幻のコンセプトモデルも展示 「ケータイの形態学 展」を見てきた

7/20(木) 23:16配信

ITmedia Mobile

 KDDIは、au Design projectが発足して15周年を記念した展覧会「ケータイの形態学 展」を、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で7月21日から7月31日まで開催する。開催前日の20日に報道陣向けの内覧会が行われた。

【幻の「SUPER INFOBAR」】

●デザインを通じてメッセージを感じてほしい

 この展覧会では、プロダクトデザイン(コンセプトモデルおよび量産モデル)約70点のほか、カタログ、ポスター、コンセプトムービーなどのビジュアルデザインが展示される。この展覧会で初公開されるコンセプトモデルもある。

 展示は1章から5章に分けられており、au Design projectのコンセプトモデルや量産化された製品が、概要を説明したパネルとともに展示されている。1章から順に見ていくことで、au Design projectの歴史を時代背景とともに振り返ることができるようになっている。

 KDDI 商品企画本部 プロダクト企画部長の大井龍太郎氏は、「15年間、ケータイやスマホという身近なものをいかにデザインするかに取り組んできた。当時の時代背景やユーザーのライフスタイル、技術、いろいろな要素がデザインに含まれている。デザインを通じてわれわれのメッセージを感じてもらえるとうれしい」と語った。

 また、この展覧会を企画・監修したプロダクト企画部の砂原哲氏は、「デザインの展覧会というよりは、形が生まれてきた背景が分かるような展示にしたいと考えた」と、展示会の意図と1章から5章に分けた展示内容について説明した。

●INFOBARからG11まで~初期のau Design project

 第1章は「手が好きな形態 デザインケータイの誕生と終焉 2001-2011」と題し、au Design projectという名称を使う以前、携帯電話をデザインから考える取り組みを始めた2001年のコンセプトモデルから、スマートフォンが登場する直前、ケータイ時代最後のデザインケータイ「G11」までの端末を展示している。

●iidaが始まった時代

 第2章は「魂を揺さぶる形態 ケータイはアートになりえたか? 2009-2011」というテーマで、草間彌生氏や名和晃平氏がデザインした「iida」のArt Editionsモデルを紹介している。これらのアート作品的な取り組みは、企業の文化貢献、文化活動の一環という目的もあったという。au Design projectを引き継いでiidaが始まった時代でもある。

●スマートフォン時代で求められるデザイン

 第3章「夢見る形態 iPhoneインパクトと新たな方向性の模索 2007-2009」は、米国でiPhoneが発売された2007年から2009年までの期間に取り組んだモデルが並んでいる。iPhoneで携帯電話にタッチパネルが搭載され、インタフェースが劇的に変わった。au Design projectとして、インタフェースに対するアプローチを検討した時代だったという。

 第4章「『シェア』と形態 スマホ・SNSの渦中へ 2008-2015」では、auがAndroidスマホに取り組む2008年から現在に至るまでの自社企画製品を展示している。これまで発表されてこなかったコンセプトモデルが多数展示されており、スマホの形は画一的で、ディスプレイが大きいので何もできないとされた中、さまざまな形でau Design projectのDNAを受け継ぐモデルを見ることができる。

 ここでは、実際には発売されなかった幻のスマートフォン「SUPER INFOBAR」「INFOWAR Family concept」「tably 2」などが展示されているので必見だ。

 コンセプトモデルの「SUPER INFOBAR」(2008年)では横長ディスプレイを採用し、2画面での使用などもイメージしていたという

 「INFOWAR Family concept」(2010年)は、iPhone 4とデザイン的に似ているということで、製品化を見送ったという。深澤氏の時代の流れを読み取る力の確かさを確認できるコンセプトモデル

 こちらはコンセプトモデル「talby 2」(2011年)。talbyもスマートフォン化を目指していた。マーク・ニューソン氏との打ち合わせのためにロンドンに出向いたのが東日本大震災の直後で、成田空港に行くだけでも大変だったという

 第5章「『ほどよさ』と形態 繋がりすぎないデザイン 20017-」では、スマホも成熟し、スマホを使いすぎてストレスを感じることもある時代、au Design projectとして何ができるか考えて生まれた「繋がりすぎず、離れすぎない」携帯電話のコンセプトモデルを展示している。

 深澤直人氏デザインのコンセプトモデル「SHINKETAI」(2017年)は、本当に大切なヒトしか登録できないアドレス帳やシェアできないカメラなど、SNSやスマホを休むための新しいケータイ。

最終更新:7/20(木) 23:16
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