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激しい損傷確認 第一原発3号機調査 水中ロボ初投入

7/20(木) 9:21配信

福島民報

 東京電力は19日、福島第一原発3号機の原子炉格納容器内にたまった汚染水に水中ロボットを初めて投入した。複数の構造物が激しく損傷しており、調査した範囲では、圧力容器下部に本来あるはずの格子状の鉄製足場(グレーチング)を確認できなかった。炉心溶融で溶け落ちたとみられる核燃料(燃料デブリ)の取り出し手法の検討に向けて燃料デブリを確認するため、21日は格納容器の底までロボットを潜らせる。
 19日は午前4時半ごろに準備作業を開始。同6時半ごろ、観測機器を取り付けるために設けられている格納容器の貫通部からパイプを挿入し、幅13センチ、長さ30センチのロボットを投入した。
 容器内には深さ約6メートルの水がたまっている。初日は遠隔操作で原子炉圧力容器の真下付近までロボットを移動させ、本体の前後に登載したカメラで周囲の状況を確認した。
 東電が公開した画像では、調査箇所にはグレーチングが設置されていたが確認できず、脱落した可能性があるとみている。圧力容器下の制御棒を動かす装置は金具が一部脱落していた。構造物にはオレンジ色の付着物も見られたが、何かはまだ特定できていない。
 20日は初日に撮影した映像などを基に調査計画をつくる。21日は燃料デブリがあるとみられる格納容器底部まで潜らせる。
 東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は19日の会見で「3号機は損傷が激しく、ロボットの進入路をふさいでいるのではないかと思っていたが、道をはばむ障害物はなかった」と分析。21日の調査に向けては、「ケーブル(と構造物)のからみが心配される。下部はまだ見えていない部分もあり、慎重に進めたい」とした。また、「(3号機は)2号機と比べて明らかに損傷が激しい」との認識を示した。
 東電は今回の調査に当たって格納容器内の気体が外部に漏れないよう作業しており、原発周辺への放射線の影響はないとしている。

福島民報社

最終更新:7/20(木) 9:41
福島民報