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東芝株が米ヘッジファンドの買い報道で急騰~そこには“空中戦”の危うさが

7/20(木) 12:15配信

投信1

米ヘッジファンドの“買い”報道で東芝株が急騰

2017年7月18日の東京株式市場では、経営危機にある東芝 <6502> の株価が一時前日比+22%の急騰となったことが話題になりました。

きっかけは、米国のヘッジファンドである「グリーンライト・キャピタル」が、2017年1~3月期に新たに東芝株を購入したことを投資家向けの書簡で明らかにしたというブルームバーグニュースの報道でした。

その報道によると、東芝株の購入価格は232円(7月19日の終値261円を約11%下回る)であることや、株価が400円程度まで上昇する可能性を想定していること、東芝の抱える諸問題は解決される可能性が高いといった見解が、書簡では述べられていたとのことです。

グリーンライト・キャピタルとはどのようなファンドなのか

では、日本ではあまり知られていないグリーンライト・キャピタルとはどのようなファンドなのか、また、このファンドを率いるデービッド・アインホーン氏(48歳)とはどのような人物かを簡単に見てみましょう。

グリーンライト・キャピタルはデービッド・アインホーン氏が大学卒業から5年目の1996年に、90万ドル(約1億円)の運用資産で設立されています。その後、同ファンドは2016年までの20年間で年率16.5%の比較的高いパフォーマンスを上げ、直近のAUM(顧客預かり資産)は約90億ドル(約1兆円)に達しています。

この間、同ファンドは「買い」でも「売り」でもリターンを確保していますが、特に有名なトレードは、2008年の金融危機発生直前にリーマンブラザーズ証券の破たんを事前に予想し、「売り」で成功したことです。このため、アインホーン氏は「空売りの旗手」などと評されることもあります。

また、2013年にはTIME誌の「最も影響力のある100人」の44位にランクされ、2017年のフォーブス誌では世界のヘッジファンドマネージャーで18番目の高額所得者に選ばれています。

こうして見ると、日本の各種メディアがアインホーン氏を「著名投資家」と表現していることに納得がいきます。ただし、過去の実績が将来のパフォーマンスを保証するものではないため、“東芝買い”のトレードが成功するかどうかは、これからの推移を見守る必要があります。

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最終更新:7/20(木) 12:15
投信1

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東芝6502
292円、前日比+3円 - 11/17(金) 15:00