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賭博のイカサマアプリで大学生が約6億6300万円を荒稼ぎ

7/20(木) 11:30配信

THE ZERO/ONE

中国の主要都市では、アリペイ(アリババ)、WeChatペイ(テンセント)のモバイルペイメントが普及し、「無現金社会」がほぼ実現されている。2つのスマートフォン決済手段の普及の大きな原動力になったのが、「紅包」(ホンバオ、ご祝儀)機能だ。この紅包機能を利用したイカサマギャンブルアプリを開発した大学生が、4000万元(約6億6300万円)の利益を上げ、違法アプリによる利益の記録を塗り替えたと、揚子晩報網が報じた。

ご祝儀の「紅包」も電子化

中国では旧正月である春節の時期に、赤い祝儀袋に入れた「紅包」を贈る習慣がある。金額は少ないが、日本のお年玉とは違い、会社の部下や、自宅マンションの管理人、清掃人、よく利用するレストランの従業員など、日頃お世話になっているほとんどの人に配る習慣だ。そのため、50包ほど用意することは珍しくなく、企業経営者となれば100包、200包を用意することが当たり前になっている。

アリペイやWeChatペイは、この紅包を電子化した。SNSで紅包を贈ると、赤い祝儀袋のアイコンが表示され、それを開くとお金を受け取れる。送金額は自分で決めることもできるが、上限を設定し、ランダムに自動設定することもできる。その場合は、中国で縁起がいいとされる数字「8、9」が使われ、縁起が良くない数字「4、5」を使わない額が自動的に設定される。例えば上限を100元に設定すれば、89.89元などが自動設定されて送られるという具合だ。

この紅包にはもうひとつ機能がある。それはグループに対してまとめて送金できる機能だ。例えば、企業が従業員に紅包を贈る場合、企業は従業員が加入しているSNSグループに送金をする。従業員は各自、紅包の取得を行うと、ランダムに決められる額の紅包が受け取れるというものだ。

この機能は、企業の広告宣伝にも利用された。テレビなどの特番で、スポンサー企業が視聴者向けに紅包を贈る。視聴者は、そのスポンサー企業のSNSグループに加入をし、スマートフォンをテレビの前で振ると、ランダムな額の紅包を手にすることができる。これは「紅包大戦」と呼ばれて、電子決済の利用者を増やすことに大きく貢献した。

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最終更新:7/20(木) 11:30
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