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補助犬「ウエルカム」嬉野温泉が取り組み 対応徹底、年度内「宣言」へ 佐賀

7/20(木) 8:41配信

佐賀新聞

 嬉野温泉料飲店組合(95人、小野原博組合長)は本年度、盲導犬などの身体障害者補助犬を店に迎え入れるための取り組みを始めた。専門家を招き、補助犬を受け入れるための心構えを教わったり、補助犬への対応の仕方を実地で考えたりする。18日には第1回のセミナーが嬉野文化センターであり、組合員など約20人が参加した。

 この日は九州盲導犬協会総務部の藤田久美さんと歩行指導員の松村友陽さんの2人が講師となり、補助犬に関する法律や補助犬の特性などを学んだ。

 盲導犬の訓練や使用者の相談対応に当たっている松村さんらは「よく出かける人で年に5、6回は入店拒否に遭う」と紹介。「他の客の迷惑になる」「犬アレルギーや嫌う人もいる」「毛が飛ぶ」「食べ物を扱っているから」「受け入れ経験がない」など、よく聞かれる拒否理由を挙げた。

 その上で、飲食店も補助犬の同伴を拒めないことなどを定めた法律(通称「補助犬法」)を説明し、「店は受け入れていても、従業員が法律を知らないこともある」と実情を明かした。

 さらに「使用者は毛が散らないよう服を着せ、多くが敷物や脚を拭く物も持参している。うろつかせず、足元でコントロールするよう徹底している」「外出先で排せつをすることも基本的にない」と使用者側の配慮や補助犬の特性にも言及。「特別扱いしてほしいのではなく、当たり前にお店に入りたいだけ。特別な準備はいらないが気持ちだけは備えて」と訴えた。

 セミナーは、バリアフリー観光を推進する佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターに、同組合が協力を依頼して開催した。複数回にわたって開き、年度末には「補助犬ウエルカム宣言」や「補助犬ウエルカムマップ」の作成も目指す。今後は組合員の店で、補助犬が来た場合の対応についても考えるという。

 小野原組合長は「嬉野市は『人にやさしいまちづくり』を推進しており、その延長として本年度の総会で発案したら全会一致で決まった。我々も自分から学ばないと補助犬のことは分からない。優しい気持ちをもって取り組みたい」と話した。

最終更新:7/20(木) 8:41
佐賀新聞